Pueraria lobata
読み:プエラリア・ロバータ
ウラミソウ(裏見草)
山林に見られるつる性の冬季落葉性の多年草。
クズの名前は葛粉の産地、吉野葛として有名な大和国吉野郡国栖(くず)にちなんだもの。
その肥大した塊茎からは葛粉が作られ、また干したものは葛根という漢方の原料に用いられる。
花は秋の七草の一つとして知られる。七草とはオミナエシ、オバナ(ススキ)、
キキョウ、ナデシコ(カワラナデシコ)、ハギ(ヤマハギ)、
フジバカマとクズの7つでこれらは食べずに見て楽しむもの。
2021/08/23 …(1-2) (夏・日なた・地植え)
花弁は5枚で上の大きな旗弁が1枚に、 左右からおしべとめしべを包む舟弁(竜骨弁)が2枚、 更にそれを左右から包む翼弁が2枚つく。 雄しべ10本と雌しべ1本は舟弁の中にあり、画像左側の花の舟弁から黄色の葯が出ているのが見える。
2021/08/23 …(1-4) (夏・日なた・地植え)
写真中央付近に見える上から下に斜めに伸びる明るい葉がクズの葉。 つるは10m程にも伸び丈夫で、辺り一面を覆い他の植物を枯らすことから厄介な雑草としても扱われる。
2021/08/23 …(1-5) (夏・日なた・地植え)
葉は広卵形の3出複葉で互生する。葉の裏は白味を帯び、風で翻ると目立つことから裏見草とも呼ばれる。 和歌ではこの「裏見」と「恨み」をかけて歌が詠まれる。