雌しべとは - 花の名前を調べる
ウメの雌しべ

雌しべ

pistil

雌蕊(しずい)

花粉を受け取る柱頭とやがて果実になる子房、 それらをつなぐ花柱を合わせて雌しべという。花が果実を作り種子を残すための雌性の働きをするもの。

しずいとも読む。

ウメ(梅) (1-2) 白色の花 雄しべと雌しべの拡大(撮影日:2022年3月6日)

図 1本のめしべ

800x600

ウメのめしべは1つの花に1本つく。 時に2~3本つくものもあり、これらはそれぞれが独立して果実となる。

図2 センニンソウの心皮 離性した雌しべが5本つくもの 雌しべと子房の様子(撮影日:2023年9月21日)

図 5本のめしべ

1024x768

センニンソウのめしべは1つの花に5本つく。 この5本は互いに離性し独立している。

図 キャベツの合着した雌しべ (撮影日:2023年4月8日)

図 2心皮が合着して1本となるもの

640x480

キャベツのめしべは2心皮が合着して1本となっている。 子房や花柱、柱頭には合着したつなぎ目がある。

チゴユリ (稚児百合)(1-2) 雄しべと雌しべの拡大(撮影日:2021年4月12日)

図 3心皮が合着して1本となるもの

800x600

チゴユリのめしべは3心皮が合着して1本となっている。 柱頭は3裂する。

ニリンソウの雌しべ (撮影日:2022年4月2日)

図 花柱がほぼ見られないもの

1024x768

ニリンソウのめしべには花柱がほとんど見られない。

シュウメイギク(秋明菊)(1-4) 白色の花 雌しべの拡大(撮影日:2023年11月6日)

図 子房や柱頭が小さいもの

1024x768

シュウメイギクの花には小さなめしべが多数集まってつく。

ワイヤープランツの雌しべの様子 (撮影日:2025年5月23日)

図 雌花につくもの

1024x768

ワイヤープランツなど雌花にはめしべだけがつく。 基部に退化したおしべが残るものもある。

ジュズダマ (数珠玉) (1-3) 緑色 (撮影日:2020年9月22日)

図 苞穎や苞鞘から出るもの

1024x768

イネ科の植物は花の代わりに苞穎や苞鞘からめしべやおしべが出る。 ジュズダマは丸い苞鞘からめしべの柱頭やおしべが伸び、子房はこの中にある。