Disporum smilacinum
読み:ディスポーラム・スミラキヌム (スミラシナム)
コモンネーム:Japanese Fairy Bells, Asian Fairy Bells (日本などに自生するチゴユリ属のもの)
林や山地のやや湿り気のある場所で見られる、冬季落葉多年草の多年草。
以前はユリ科に分類されたが現在はイヌサフラン科に分類される。
主に地下茎の先端に新芽を作る無性繁殖で増え、寒くなるとこの新芽を残して地上部と親株は全て枯れる。
このような毎年新しい個体となるサイクルは擬似1年草とも呼ばれる。
※写真の花は全て同じ株を撮影したもの
2021/04/12 …(1-1) (春・鉢植え・日なた)
花被片は6枚で横向きや下向きに咲く。
草姿のよく似たホウチャクソウやナルコユリの花が
閉じ気味で、花被片が全開しないのに対して
チゴユリの花は大きく鐘形に開く。
この小さく咲く姿がかわいらしいため稚児百合と呼ばれる。
2021/04/12 …(1-2) (春・鉢植え・日なた)
雄しべと雌しべの拡大
雄しべが6本に雌しべが1本で
雌しべの柱頭は3裂する。
子房上位なので花の中を覗くと緑色の子房が見える。
2022/06/14 …(1-5) (夏・鉢植え・日なた)
未成熟の果実の様子
できる果実は球形の液果。
秋ごろに黒く熟し中には球形の種子が1個入っている。
種子を作るが主に地下茎の無性繁殖で増える。