雄しべ (雄蕊) stamen 雄蕊、仮雄しべ 花粉を出す葯と、それを支える花糸を合わせて雄しべという。 花が果実を作り種子を残すための、雄性の働きをするもの。ゆうずいとも読む。 雄しべが変化して花粉を作らなくなったものは仮雄しべと呼ばれる。 仮雄しべは生殖機能を持たないが色や形状で虫を誘う働きをしている。 図 多数のおしべをつけるもの 1024x768 シュウメイギクなどキンポウゲ科の花は蜜を作らず 多数のおしべをつけることにより花粉を食べに訪れる虫を呼んでいる。 用語画像 > 索引 用語名 > 花から突き出るもの 1024x768 ウドのおしべは長く花から突き出ている。 図 2本が長いもの キランソウなどシソ科やゴマノハグサ科の植物はおしべ4本の内上側の2本が長く、2強雄しべと呼ばれる。 図 4本が長いもの 1024x768 キャベツなどアブラナ科の植物はおしべ6本の内上下の4本が長く、4強雄しべと呼ばれる。 図 長短が輪生するもの 1024x768 ウスアカカタバミのおしべは10本の内外側の5本が長く、内側の5本が短い。 図 生殖機能を持たないもの 800x600 ツユクサの6本のおしべの内、一番短い3本は花粉を出さず仮雄しべと呼ばれる。 ツユクサの仮雄しべは鮮やかな黄色で花に虫を呼ぶ働きをしている。 図 退化しているもの 1024x768 ウメモドキのめばなには退化したおしべが残る。 ウメモドキのおばなの花粉は黄色いが退化したおしべは花粉を出さないため白く見える。