雄しべとは - 花の名前を調べる
シュウメイギクの雄しべ

雄しべ (雄蕊)

stamen

雄蕊、仮雄しべ

花粉を出すと、それを支える花糸を合わせて雄しべという。 花が果実を作り種子を残すための、雄性の働きをするもの。ゆうずいとも読む。

雄しべが変化して花粉を作らなくなったものは仮雄しべと呼ばれる。 仮雄しべは生殖機能を持たないが色や形状で虫を誘う働きをしている。

シュウメイギク(秋明菊)(1-3) 白色の花 雄しべと雌しべ(撮影日:2017年10月5日)

図 多数のおしべをつけるもの

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シュウメイギクなどキンポウゲ科の花は蜜を作らず 多数のおしべをつけることにより花粉を食べに訪れる虫を呼んでいる。

ウド(独活)(1-2) 白色の花 (撮影日:2021年9月14日)

花から突き出るもの

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ウドのおしべは長く花から突き出ている。

キランソウの2強雄しべ (撮影日:2021年4月9日)

図 2本が長いもの

キランソウなどシソ科ゴマノハグサ科の植物はおしべ4本の内上側の2本が長く、2強雄しべと呼ばれる。

キャベツの4強雄しべ (撮影日:2023年4月8日)

図 4本が長いもの

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キャベツなどアブラナ科の植物はおしべ6本の内上下の4本が長く、4強雄しべと呼ばれる。

ウスアカカタバミの長短ある雄しべ (薄赤傍食) (撮影日2013年8月8日)

図 長短が輪生するもの

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ウスアカカタバミのおしべは10本の内外側の5本が長く、内側の5本が短い。

ツユクサの3種類の雄しべと雌しべ(撮影日:2016年8月26日 午前8時53分)

図 生殖機能を持たないもの

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ツユクサの6本のおしべの内、一番短い3本は花粉を出さず仮雄しべと呼ばれる。 ツユクサの仮雄しべは鮮やかな黄色で花に虫を呼ぶ働きをしている。

ウメモドキの雌株の雌花 雌しべと退化したおしべ(撮影日:2024年5月24日)

図 退化しているもの

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ウメモドキのめばなには退化したおしべが残る。 ウメモドキのおばなの花粉は黄色いが退化したおしべは花粉を出さないため白く見える。