果実 (かじつ) fruit 被子植物は受粉すると子房が大きく発達し内部には種子が作られる。 その大きくなった元々は子房だった部分を果実という。 狭義では1つの子房に由来するものを言い、広義では複数の子房に由来するもの(複合果)も含まれる。 子房のみが発達して果実となるもの(真果) とそれ以外の花托や花被等も肥大化し果実の一部となるもの (偽果) がある。 図 子房のみが果実となるもの 1024x768 ツバキは子房のみが発達し、できる果実は子房由来のものとなる。 このような果実を真果という。 用語画像 > 索引 用語名 > 図 花被が果実の一部となるもの 1024x768 ワイヤープランツの半透明な白い部分は花被が多肉質になったもので肥大化して果実の一部となる。 このように子房以外の部分も果実の一部となるものを偽果という。 図 裂開するもの 1024x768 アメリカナデシコの果実は熟すと上部が4裂して外側へ開く。 このように成熟すると裂開する果実は裂開果という。 図 裂開しないもの 1024x768 アスパラガスの果実は熟すと赤くなり、この実は裂開しない。 このように成熟しても裂開しない果実は閉果という。