受粉とは - 花の名前を調べる
アケビの受粉の様子

受粉

読み:じゅふん

授粉 送粉 送粉者

めしべ柱頭おしべ花粉が付くことを受粉という。 受粉すると生殖細胞が受精し、子房はやがて果実となる。

受粉には自分と同じ花の花粉が付く自家受粉と 自分以外の花の花粉が付く他家受粉の2種類がある。

他家受粉の植物の花粉は風に運ばれたり虫や鳥に運ばれたりする。 このような受粉方法を特に送粉といい、運ぶ虫や鳥は送粉者と呼ばれる。

また人工的に人の手で柱頭に花粉を付けることもある。このような受粉は特に授粉とも呼ばれる。

花粉の中にある雄性の生殖細胞と 子房の中の胚珠の中にある雌性の生殖細胞が 合体して一つの細胞になることを受精という。

受精すると子房は果実へその中にある胚珠は種子へと成長を始める。

図1 花粉が付着しているミツバアケビの雌花の様子(三葉木通)

図1 ミツバアケビの受粉

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ミツバアケビは同じ株に雌花と雄花の2種類が咲く雌雄異花の植物で、 写真の雌花には花粉が付着している。アケビの仲間は自家不和合性を持ち同じ株同士では受粉しにくいため、 主に他家受粉が行われる。

図2 受粉後に果実が生ったミツバアケビの様子 (三葉木通)

図2 受粉後のミツバアケビ

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受粉したミツバアケビの子房はやがて果実(アケビの実)となる。

図2 ユウゲショウの自家受粉を防ぐ仕組み

図3 ユウゲショウの受粉

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ユウゲショウの花は雄性先熟の植物で、 先に雄しべが花粉を出し終えてから雌しべが熟す事で、雌しべに自身の花粉が付着するのを防いでいる。

図4 オクラの受粉と結実の仕組み

図4 オクラの受粉と結実

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オクラは受粉せずとも結実する単為結果性の植物で、 受粉しなくとも実がなるが、受精しないため、結実した場合この実から種は採れない。