柱頭とは - 花の名前を調べる
ユウゲショウの柱頭

柱頭 (ちゅうとう)

めしべの一つで花粉を受け取る部分を柱頭という。 花粉がつきやすいように粘液を出すものや、粘液を出さずに花粉がつきやすい形状になっているものがある。

花粉を受け取ると受粉が行われ果実ができるようになる。

サクラ(桜) の柱頭 (撮影日:2021年3月24日)

図 柱頭が不裂なもの

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サクラの柱頭は分かれず、閉じたり開いたりしない。 柱頭からはベタベタする粘液を出し虫からの花粉を受け取りやすくなっている。

雄性期の閉じているユウゲショウの柱頭の様子 (撮影日:2022年6月14日午後1時34分)

図 柱頭が閉じているもの

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柱頭の先端が分かれるものは、咲き始めの未成熟な時や雄性期の時には閉じている。 ユウゲショウ雄性先熟のため、 咲き始めから雄性期までの間は柱頭が閉じている。

雌性期の4裂したユウゲショウの柱頭の様子 (撮影日:2022年7月4日午後1時34分)

図 柱頭が開いているもの

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めしべが成熟すると閉じていた柱頭は開いて花粉を受け取るようになる。 ユウゲショウは柱頭が4つに分かれる。

ツメクサの5本の花柱と5裂して見える柱頭の様子 (撮影日:2021年10月10日)

図 分かれているように見えるもの

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ツメクサの柱頭は5つに分かれているように見える。 また花柱がほとんど見られず子房から直接柱頭が出ているようにも見える。 ツメクサは花柱が約5本つきそれぞれの先端に柱頭がある。

ネズミホソムギ(鼠細麦)(2-1) 小花と小穂の様子(撮影日:2013年7月19日)

図 粘液を出さないものもの

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ネズミホソムギの柱頭は粘液を出さず、風で飛んだ花粉を受けやすいブラシ状の形をしている。

アリアケスミレの柱頭 (有明菫) (撮影日:2025年4月8日)

図 カマキリの頭形のもの

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アリアケスミレの柱頭は下側の左右がへこみ、カマキリの頭形とも呼ばれる。

カルポブローツス・キレンシス(1-3) ピンク色の花 雌しべの拡大(撮影日:2023年4月3日 午後2時13分)

図 円盤形のもの

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カルポブローツスの柱頭は円盤形で柱頭は放射状につく。

ビルベルギア・ヌタンスの閉じている柱頭と開いている柱頭

図 らせん状のもの

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ビルベルギアの柱頭はらせん状にねじれ、閉じている時にはドリル形となっている。

開いている緑色の柱頭の画像

図 頭状のもの

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スイカズラの柱頭は球形で、頭状や待ち針の頭形とも呼ばれる。