萼 (がく)
Calyx
読み:カリックス
萼片、副萼、副萼片
離片萼、合片萼、萼筒、萼裂片
分類
花の作り
花弁の外側にある葉状の部分を萼という。
つぼみや子房、果実などを包み、保護する働きをする。
萼の多くは緑色だが青色やピンク色など、花弁のように色鮮やかなものは昆虫などを誘う働きをしている。
萼の一枚一枚を萼片といい、萼片同士が離れているものを離片萼、合着しているものを合片萼という。
開花後すぐに落ちるものや受粉後も残るものがあり
苺や柿など果実に残っている萼は、へたとも呼ばれる。

図5 シソの萼筒
合着した萼が果実を包み保護するもの
シソの萼筒は子房を包み受粉後にそのまま果実を包むようになる。
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シソのページ

図6 ホオズキの萼
合着した萼が大きく発達して果実を包み保護するもの
ホオズキの萼は受粉後に大きく発達し果実を包むようになる。
ホオズキのページ

図8 ロウヤガキの萼と柿のへた
やがて実になり、萼がへたと呼ばれるもの
ロウヤガキや柿などの萼は果実になるとへたとも呼ばれる。
ロウヤガキのページ

図9 萼と副萼片とイチゴのへた
やがて実になり、萼がへたと呼ばれるもの
ワイルドストロベリーのように萼の外側にさらに裂片がある場合は副萼片と呼ばれる。

図14 アジサイの萼 (装飾花)
萼が花弁の一部ように見えるもの
アジサイの大きく発達した萼は装飾花と呼ばれる。
その中心には退化したおしべとめしべを持つ花がつく。
アジサイのページ
- 萼が花のように見えるもの
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- やがて実になり、萼がへたと呼ばれるもの
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