ハギの仲間 (萩) - 花の名前を調べる
ピンク色のハギの花

ハギの仲間 (萩)

Lesoedeza spp.

レスペデザ

コモンネーム:Bush Clover

冬季落葉性の低木で山野の日当たりの良い乾燥した荒地で見られる。 背丈は高く2m程にもなり藪のように茂るが、冬は落葉し枯れたような姿となる(1-8)。 この枯れてしまったような古株から芽生える様子、生芽(はえぎ)(1-9)からハギと呼ばれる。

秋のお彼岸に食べるおはぎは、このハギの花が咲く頃としてお萩と呼ばれる。 また春のお彼岸のぼたもちはボタンの咲く頃として牡丹餅、ぼたもちと呼ばれる。

秋を代表する花でヤマハギは秋の七草の1つとしても知られる。 七草とはオミナエシオバナ(ススキ)キキョウクズ、ナデシコ(カワラナデシコ)、 フジバカマとヤマハギの7つでこれらは食べずに見て楽しむもの。

濃いピンク色のハギの花 (撮影日:2013年10月9日)

2013/10/09 …(1-1) (秋・鉢植え・半日陰)

蝶形花の様子

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花はマメ科に見られる蝶のような姿をした蝶形花で 総状花序に2つの小花を対にして多数つける。

ハギの蝶形花の様子 (撮影日:2024年6月19日)

2024/06/19 …(1-2) (夏・鉢植え・半日陰)

蝶形花の様子

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花弁は一番大きな丸い旗弁が1枚に、中央の濃いピンクの翼弁が左右から合わさるように2枚、 一番下の薄紫の舟弁(竜骨弁)が左右から2枚の計5枚つく。 舟弁の中にはおしべめしべが入っている。

ハギ(萩)(1-9) 花の頃(撮影日:2024年6月25日)

2024/06/25 …(1-3) (夏・鉢植え・半日陰)

おしべとめしべの様子

雄しべは10本あり、その内9本は合着している。長く伸びているのが雌しべで雌しべは1本つく。

ハギ(萩)(1-9) 花の頃(撮影日:2025年6月4日)

2025/06/04 …(1-4) (夏・鉢植え・半日陰)

舟弁から出た雄しべ

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ハギはハナバチに花粉を運んでもらう虫媒花で、旗弁の中央には 濃い模様で蜜の在処を示す蜜標がある。ハチが舟弁に乗ると重みで舟弁が開きハチに花粉を付け、 他の花粉を受け取る仕組みとなっている。

ハギ(萩)(1-9) 花の頃(撮影日:2023年5月21日)

2023/05/21 …(1-5) (夏・鉢植え・半日陰)

全体の様子

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できる果実はマメ科特有の豆果で平らな円形から楕円形。 中には丸い種子が1つ入っている。

ハギ(萩)(1-9) 花の頃(撮影日:2024年6月25日)

2024/06/25 …(1-6) (夏・鉢植え・半日陰)

葉の様子

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葉は鋸歯の無い全縁の3出複葉で互生する。卵形~楕円形で、種類により先端は尖ったり丸みを帯びたりする。

ハギ(萩)(1-5) 黄色く紅葉する様子 黄葉(撮影日:2013年11月27日)

2013/11/27 …(1-7) (秋・鉢植え・半日陰)

秋の黄葉の様子

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寒くなると黄色く鮮やかに紅葉(黄葉)する。

ハギ(萩)(1-9) 落葉した姿(撮影日:2022年3月9日)

2022/03/09 …(1-8) (夏・鉢植え・半日陰)

落葉の様子

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冬になると葉を落とし枯れたような姿となる。この姿から芽を出す生芽の様子からハギと呼ばれる。

ハギ(萩)(1-9) 芽生え始めた様子(撮影日:2024年4月25日)

2024/04/25 …(1-9) (夏・鉢植え・半日陰)

生芽(はえぎ)の様子

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4月ごろになると葉を展開し始める。

ハギ(萩)(1-9) 花の頃(撮影日:2024年6月25日)

2024/06/25 …(1-10) (夏・鉢植え・半日陰)

夏の様子

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