スズメノカタビラ (雀の帷子)

Poa annua

読み:ポア・アニュア

分類

1,2年草 越年草

科属

イネ科 / イチゴツナギ属

花期

4月から6月

花色

用途

鉢植え 地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた

繁殖

種子まき こぼれ種

春まき秋まきの1年草。秋に発芽した場合、年を越して春に開花するため 1,2年草または越年草とも呼ばれる。 道端や空地や芝生の中など日当たりの良い場所で見られる。 カタビラとは単衣の着物のこと。小花の護穎(ごえい)と内穎(ないえい)の重なった姿を着物の襟に見立てた。スズメの名前は主に小さいものと言う意味。

スズメノカタビラ(雀の帷子) (1) 緑色の穂(撮影日:2021年3月24日)

2021/03/24 …(1) (春・地植え・日なた)

花はイネ科の植物と同じく花弁は無い。 小穂の先端は雌性花が、それ以外は両性花がつく。 雌性先熟で先に雌しべが熟し花粉を受け取り 受粉して萎れた後雄しべが外に突き出て花粉を出すことで 自家受粉を避ける仕組みとなっている。

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スズメノカタビラ(雀の帷子) (1) 緑色の穂 雌性期の花の拡大(撮影日:2021年5月23日)

2021/05/23 …(1) (春・地植え・日なた)
雌性期の花の拡大

この2枚の穎が重なったものを着物の衿を合わせた姿に見立てた。 つぼみの時には穎は閉じている。 雌しべは1本で花柱が2本。 柱頭は羽毛状で毛が生えたようになっている。

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スズメノカタビラ(雀の帷子) (1) 緑色の穂 雄性期の花の拡大(撮影日:2021年3月24日)

2021/03/24 …(1) (春・地植え・日なた)
雄性期の花の拡大

穎から雄しべの葯が飛び出ているのが見える。 スズメノカタビラは風媒花で風で花粉を遠くへと飛ばす。 そのため柱頭も羽毛状になっている。

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スズメノカタビラ(雀の帷子) (1) 緑色の穂 群生している様子(撮影日:2021年3月24日)

2021/03/24 …(1) (春・地植え・日なた)
群生している様子

冬の間も常緑で、穂がなく背丈が低いだけで春と似たような姿をしている。 丈夫で良く生え厄介な雑草としても扱われる。

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スズメノカタビラ(雀の帷子) (1) 緑色の穂 全体の様子(撮影日:2021年5月23日)

2021/05/23 …(1) (春・地植え・日なた)
全体の様子

葉は線形で互生する。 できる果実イネ科特有の穎果。 披針形でイネに似た形をしている。

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