エノコログサ (狗尾草)

エノコログサ (狗尾草)

Setaria viridis

読み:セタリア・ビリディス

ネコジャラシ (猫じゃらし)

分類

1年草

科属

イネ科 / エノコログサ属

花期

8月から11月

花色

用途

鉢植え 地植え 雑草 ドライ素材

環境

耐寒性 日なた

繁殖

種子まき こぼれ種

ユーラシア大陸原産の春まきの1年草。 野生化している帰化植物で、日当たりの良い道端や空地などで見られる。

エノコログサの名前は犬っころ草が転訛したものと言われ、夏ごろから出る緑色の穂を犬の尻尾に見立て狗尾草と呼ばれる。

エノコログサ(狗尾草)(1-1) 緑色の穂(撮影日:2024年7月24日)

2024/07/24 …(1-1) (夏・地植え・日なた→日陰)

緑色の穂

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花序:穂状花序

イネ科の植物はたくさんの小穂が集まって一つの花序となっている。 穂の粒の一つ一つが1個の小穂で、ここからおしべめしべが出る。

エノコログサ(狗尾草)(1-2) 緑色の穂 雄しべと雌しべ(撮影日:2024年8月4日)

2024/08/04 …(1-2)

おしべめしべ

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おしべ:3本 めしべ:1本、花柱:2本

1個の小穂から3本のおしべと1本のめしべが出ている。

エノコログサ(狗尾草)(1-3) 緑色の穂 穂状花序 開花の様子(撮影日:2024年8月4日)

2024/08/04 …(1-3)

開花している花序

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小穂やおしべめしべは非常に小さく、開花は目立たない。 イネ科の植物は小穂の中央から長く1本の芒が伸びるが、エノコログサのこの長い毛は芒ではなく、小穂の基部から複数本生える。

エノコログサ(狗尾草)(1-4) 緑色の穂 全体の様子 高さ(撮影日:2024年8月4日)

2024/08/04 …(1-4) (夏・地植え・日陰)

全体の様子

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草丈:80cmほど 葉:線形

高さは80cmほどで、厳しい環境の場所では10cmほどのものも見られる。 葉の縁を触るとざらざらしており、非常に細かい鋸歯がある。葉は線形で互生する。

エノコログサ(狗尾草)(2) 緑色の穂(撮影日:2024年8月10日)

2024/08/10 …(2) (夏・地植え・日なた)

果実期の穂

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穂はやがて金色から白色に変わる。

エノコログサ(狗尾草)(3-1) 成熟した果実(撮影日:2024年1月13日)

2024/01/13 …(3-1) (冬)

収穫した穂

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成熟した穂は白い。

エノコログサ(狗尾草)(3-2) 成熟した果実(撮影日:2024年1月13日)

2024/01/13 …(3-2) (冬)

果実の拡大

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果実穎果

できる果実イネ科に見られる穎果。 エノコログサは粟の原種と言われ、古くは食用として親しまれたそう。

エノコログサ(狗尾草)(3-3) 成熟した果実(撮影日:2024年1月13日)

2024/01/13 …(3-3) (冬)

こぼれた果実

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果実は穂を振るだけで簡単に取れる。

エノコログサ(狗尾草)(4) 緑色の穂(撮影日:2014年8月2日)

2014/08/02 …(4) (夏・地植え・日なた)

道端のエノコログサ

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エノコログサは日当たりと乾燥を好み、アスファルトとの隙間などでよく見られる。