ハルジオン (春紫苑) - 花の名前を調べる
白色のハルジオンの花 (春紫苑)

ハルジオン (春紫苑)

Erigeron philadelphicus

読み:エリゲロン・フィラデルフィクス

コモンネーム:Philadelphia Fleabane
(フィラデルフィア・フリーベイン)

北アメリカ原産の常緑性の多年草。 春に咲き、紫色のシオンの花によく似ているため春紫苑と呼ばれる。 また丈夫で道端や草地などさまざまな場所で見られるためか、 荒れた庭に生える草として貧乏草とも呼ばれる。

現在は野生化しているが園芸植物として渡来し、 海外では学名やコモンネームなど北アメリカの都市フィラデルフィアの名前で呼ばれる。

以前はエリゲロン属の和名はムカシヨモギ属とされたが、現在はアズマギク属とされる。

ハルジオン(春紫苑) (1-1) 白色の花 (撮影日:2023年4月28日)

2023/04/28 …(1-1) (春・日なた・鉢植え)

白色の花

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花はキク科の植物などに見られる頭状花序で 外側の白色の舌状花と、内側の黄色の筒状花で構成される。 花は無数の小花が集まって1つの花となっている。

ハルジオン(春紫苑) (1-2) ピンク色の花 雄しべと雌しべの拡大(撮影日:2023年4月28日)

2023/04/28 …(1-2) (春・日なた・鉢植え)

筒状花と舌状花の様子

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ハルジオンは雄性先熟の植物でおしべ花粉を出し終えた後めしべが開き自家受粉を防ぐ仕組みとなっている。花は外側から内側へと咲く。

ハルジオン(春紫苑) 果実の様子 綿毛 痩果 (撮影日:2023年5月19日)

2023/05/19 …(1-3) (春・日なた・鉢植え)

雄性期の筒状花

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筒状花は筒状で先端が5裂し星形に開く。 雄しべは葯が合着して1本の筒状となった集葯雄蕊で、花粉を出し終えると中心から雌しべが出る。

ハルジオン(春紫苑) (1-9) 果実 綿毛 痩果の拡大 (撮影日:2023年5月17日)

2023/05/17 …(1-4)

雌性期の柱頭の様子

黄色く見えるのは筒状花の雌しべで白く見えるのが舌状花の雌しべ。共に柱頭は2裂する。

ハルジオン(春紫苑) (1-4) ピンク色の花 深くうなだれるつぼみの様子(撮影日:2015年4月28日)

2015/04/28 …(1-5) (春・日なた・鉢植え)

つぼみの様子

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ハルジオンのつぼみは深くうなだれる。

ハルジオン(春紫苑) (1-5) 中空の茎の様子(撮影日:2015年5月5日)

2015/05/05 …(1-6) (春・日なた・鉢植え)

空洞の茎の様子

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茎は中空で穴が開いている。 ヒメジョオンの茎の中心には白い髄がある。

ハルジオン(春紫苑) (1-6) 葉の様子(撮影日:2023年4月28日)

2023/04/28 …(1-7) (春・日なた・鉢植え)

葉と茎の様子

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茎や葉には白い毛が生えている。 葉は長楕円形でフチには大きな鋸歯がある。葉は茎を抱き互生する。

ハルジオン(春紫苑) (1-7) ピンク色の花 全体の様子(撮影日:2023年4月28日)

2023/04/28 …(1-8) (春・日なた・鉢植え)

全体の様子

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高さは30cm~100cmほど。 冬は根生葉のみのロゼット状で地面に張りついて越冬し(1-11)、 春になると茎を上へ長く伸ばし花をつける。

ハルジオン(春紫苑) (1-8) 果実の様子 綿毛 痩果 (撮影日:2023年5月17日)

2023/05/17 …(1-9) (春・日なた・鉢植え)

果実の様子

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果実は種子と一体化した、楕円形の痩果で 先端には白い冠毛がつく。

ハルジオン(春紫苑) (1-9) 果実 綿毛 痩果の拡大 (撮影日:2023年5月17日)

2023/05/17 …(1-10)

痩果の拡大

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ロゼット状の葉で越冬するハルジオンの冬の葉の様子 (撮影日:2024年1月17日)

2024/01/17 …(1-11) (春・日なた・鉢植え)

ロゼット状の葉

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ハルジオン(春紫苑) (2-2) 白色の花 (撮影日:2021年4月21日)

2021/04/21 …(2) (春・半日陰・地植え)

地植えの様子

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ハルジオン(春紫苑) (3) ピンク色の花 (撮影日:2022年4月22日)

2022/04/22 …(3) (春・日なた・地植え)

植え込みに群生する様子

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