オニノゲシ(鬼野芥子)

オニノゲシ (鬼野芥子)

Sonchus asper

読み:ソンクス・アスペル

コモンネーム:
Prickly Sow Thistle (プリックリー・ソウシスル),
Spiny Sow Thistle (スパイニー・ソウシスル),
Rough Milk Thistle (ラフ・ミルクシスル)

分類

1,2年草

科属

キク科 / ノゲシ属

花期

4月から10月

花色

用途

地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた~半日陰

繁殖

種子まき こぼれ種

ヨーロッパ原産の帰化植物で、秋まきの1年草。 秋まきの場合、秋に発芽してから冬を迎え年を越して開花するため1,2年草または越年草とも表記される。 葉の縁にはギザギザしたトゲのような鋸歯があり触ると痛い。 ノゲシに似て大きくトゲのある姿から鬼野芥子と呼ばれる。 海外では刺があるノゲシ、刺状のノゲシとしてPrickly Sow ThistleSpiny Sow Thistleと また茎を傷つけると白い乳液が出ることからRough Milk Thistle (荒々しいミルクシスル、オオアザミ)と呼ばれる。

オニノゲシ(鬼野芥子)(1-1)黄色の花 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 14:59 …(1-1) (夏・半日陰・地植え)

花は多数の小花が集まって一つの花序となる頭状花序で 花序は全て舌状花からなる。 花は午前中に開き午後にはしぼんでしまう一日花で写真の花は既に閉じかけている。 開花時は小さなタンポポのような姿をしている。 河原や畑など湿り気のある場所や肥沃な場所を好むが、日なたの荒地でも見られる。

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オニノゲシ(鬼野芥子)(1-2)黄色の花 花の拡大(撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(1-2) (夏・半日陰・地植え)
多数の舌状花が集まって1つの花となる

1つの舌状花には1本の雌しべと、その基部に 雄しべが合着して1本の筒状になった集葯雄しべがつく。 雌しべ柱頭はY形に2裂し 開花時にはたくさんのY状の雌しべが突き出しているのが見られる。 舌状花の花弁の先端は5裂する。

オニノゲシ(鬼野芥子)(1-3)黄色の花 全体の様子(撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(1-3) (夏・半日陰・地植え)
全体の様子

背丈は高く1m~2mほどにもなる。茎の中心は空洞の中空でやわらかく、 葉や茎を傷つけると白い乳液が出る。 若葉を食用とするノゲシと同じようにオニノゲシも食用とされる。

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オニノゲシ(鬼野芥子)(2)果実 白い綿毛の様子 (撮影日:2022年7月13日)

2022/04/22 …(2) (春・日なた・植え込み)

できる果実は扁平な楕円形の痩果で先端には白い冠毛がつく。 花が閉じた後その姿のまま果実となり、熟すとタンポポのように 白い綿毛を開いて種子を散布する。はたくさんでき、こぼれ種や種子まきで増やせる。

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オニノゲシ(鬼野芥子)(1-4)黄色の花 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(1-4) (夏・半日陰・地植え)

葉は長楕円形でフチはに鋭い鋸歯があり触ると痛い。光沢がありワックス状の質感で水をはじく。 根生葉は羽状に深裂し長い葉柄があり、茎葉は無柄。 冬は根生葉のみのロゼット状となり丈を低くして越冬する。

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オニノゲシ(鬼野芥子)(1-5)黄色の花 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(1-5) (夏・半日陰・地植え)
茎葉の拡大

茎葉は無柄で茎を抱き、葉の基部は前後左右に大きく張り出す。

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