オニノゲシ (鬼野芥子) - 花の名前を調べる
黄色のオニノゲシの花 (鬼野芥子)

オニノゲシ (鬼野芥子)

Sonchus asper

読み:ソンクス・アスペル

コモンネーム:
Prickly Sow Thistle (プリックリー・ソウシスル),
Spiny Sow Thistle (スパイニー・ソウシスル),
Rough Milk Thistle (ラフ・ミルクシスル)

ヨーロッパ原産の帰化植物で、秋まきの1年草。 葉の縁には触れると痛いトゲのような鋸歯があり、ノゲシに似て大きくトゲのある姿から鬼野芥子と呼ばれる。 海外では刺があるノゲシ、刺状のノゲシとしてPrickly Sow ThistleSpiny Sow Thistleと また茎を傷つけると白い乳液が出ることからRough Milk Thistle (荒々しいミルクシスル、オオアザミ)と呼ばれる。

大きく開いている開花中のオニノゲシの花 (撮影日:2023年5月21日)

2022/07/13 9:38 …(1-1) (夏・半日陰・地植え)

黄色の花

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花は多数の小花が集まって一つの花序となる頭状花序で、花序は全て舌状花からなる。 花は午前中に開き午後にはしぼんでしまう一日花。河原や畑など湿り気のある場所や肥沃な場所を好むが、日なたの荒地でも見られる。

オニノゲシの頭花の様子 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 14:59 …(2-1) (夏・半日陰・地植え)

頭花の様子

1つの舌状花には1本のめしべと、その基部におしべが合着して1本の筒状になった集葯雄蕊がつく。 雌しべの柱頭はY形に2裂し、開花時にはたくさんのY状の雌しべが突き出しているのが見られる。 舌状花の花弁の先端は5裂する。

やや開花しているのオニノゲシの株全体の様子 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(2-2) (夏・半日陰・地植え)

全体の様子

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背丈は高く1m~2mほどにもなる。茎の中心は空洞になっている中空で葉や茎を傷つけると白い乳液が出る。 ノゲシと同じようにオニノゲシの葉も食用とされる。

オニノゲシの鋭い刺のある葉の様子 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(2-3) (夏・半日陰・地植え)

葉の様子

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葉は長楕円形でフチはに鋭い鋸歯があり触ると痛い。光沢がありワックス状の質感で水をはじく。 冬は根生葉のみのロゼット状で地面に張りつき丈を低くして越冬する。

茎を抱くオニノゲシの茎葉の様子 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 …(2-4) (夏・半日陰・地植え)

茎を抱く茎葉

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茎葉は茎を抱き、葉の基部は前後左右に大きく張り出す。

白い綿毛を球状に開いたオニノゲシの様子 (撮影日:2023年5月31日)

2023/05/31 …(1-2) (春・日なた・地植え)

果実の様子

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できる果実は扁平な楕円形の痩果で先端には白い冠毛がつく。 花が咲き終わると一度閉じ、熟すと再び開いてタンポポのように白い綿毛で風に乗り種子を散布する。 はたくさんでき、こぼれ種や種子まきで増える。

オニノゲシの花托に残った痩果と冠毛の様子 (撮影日:2023年5月31日)

2023/05/31 …(1-3) (春・日なた・地植え)

花托に残っている果実

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痩果は花托に1つずつ付着している。果実は花托に放射状につき姿は球形となる。