コバノタツナミ(小葉立浪)

コバノタツナミ (小葉立浪)

Scutellaria indica var. parvifolia

読み:スクテラリア・インディカ・パルビフォリア

ビロードタツナミ、コバノタツナミソウ(小葉立浪草)、シロバナタツナミソウ(白花立浪草)

分類

常緑多年草

科属

シソ科 / タツナミソウ属

花期

5月から6月9月から11月

花色

用途

鉢植え 地植え

環境

耐寒性 日なた~日当たりの良い場所

繁殖

種子まき さし木 株分け こぼれ種

常緑性の多年草。タツナミソウの変種で花や葉には白い毛が密生する。
花が同じ方向を向いて咲く姿(1-2)を波が立つ様子に見立てた立浪草に似て、葉が小さいため小葉立浪と呼ばれる。

コバノタツナミ(小葉立浪)(1-1) 紫色の花 (撮影日:2023年5月1日)

2023/05/01 …(1-1) (春・地植え・日なた)

紫色の花

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花序:総状花序

花や、葉には白い毛が生えている。 特に葉にはビロード状に密生し、ビロードタツナミとも呼ばれる。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-1) 紫色の花 雄しべと雌しべの様子(撮影日:2024年5月2日)

2024/05/02 …(2-1) (春・地植え・日なた)

おしべめしべの様子

おしべ:4本 (2強雄しべ) めしべ:1本

おしべは4本の内2本が長い2強雄しべで、上下に段になってつく。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-2) 紫色の花 雄しべの様子(撮影日:2024年5月2日)

2024/05/02 …(2-2) (春・地植え・日なた)

おしべの様子

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長いおしべ2本が見える。 コバノタツナミは上唇と下唇の2枚の唇形花で、紫色の花の下唇には濃い紫色の斑紋がある。

シロバナコバノタツナミ(白花小葉立浪)(2-1) 白色の花 雄しべの様子(撮影日:2021年5月2日)

2021/05/02 …(3-1) (春・地植え・日なた)

花冠の様子

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花:唇形花、2唇形

上唇の上部は大きく盛り上がり、おしべめしべはここに入っている。 下唇は先端が3裂する。シロバナコバノタツナミの下唇には斑紋が無い。

コバノタツナミ(小葉立浪)(1-2) 紫色の花 同じ方向を向く花の様子(撮影日:2021年4月25日)

2021/04/25 …(1-2) (春・地植え・日なた)

同じ方向を向く花

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花は同じ方向を向いて咲く。立浪草の名前はこの姿を波が立つ様子に見立てたもの。 紫色の花の茎やは紫色をしている。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-3) 紫色の花 残った萼の様子(撮影日:2024年5月2日)

2024/05/02 …(2-3) (春・地植え・日なた)

残ったの様子

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花弁おしべめしべが落ちた後の、 開いているが見える。 この奥には子房があり、受粉するとが閉じ 熟すまで果実を包むようになる。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-4) 紫色の花 (撮影日:2024年5月2日)

2024/05/02 …(2-4) (春・地植え・日なた)

に包まれた果実

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花序の下の方は既に果実になっている。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-5) 紫色の花 萼が外れる場所の様子(撮影日:2024年5月20日)

2024/05/20 …(2-5) (春・地植え・日なた)

が外れる位置

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果実が熟すとは上下に外れるようになる。 は写真の位置から外れる。花と同じように果実も下から上に熟す。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-6) 紫色の花 未成熟の種子の様子(撮影日:2024年5月20日)

2024/05/20 …(2-6) (春・地植え・日なた)

未成熟の果実

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果実:分離果 (4分果)

写真の果実は4つの内2つが大きくなっている。 果実は球形の分離果で、1つのめしべから4つの分果ができる。 雨が降ると皿状のが雨を受け、雨が当たる衝撃で種を弾き飛ばす雨滴散布を行う。

コバノタツナミ(小葉立浪)(1-3) 紫色の花 (撮影日:----年--月--日)

----/--/-- …(1-3) (春・地植え・日なた)

閉鎖花 (紫色の花の株)

花が終わると開花しない閉鎖花をつける。 白色の株(4-1)と同じく閉鎖花の花はほとんど白い。 閉鎖花はこのまま果実となる。

コバノタツナミ(小葉立浪)(2-7) 紫色の花 葉の様子(撮影日:2024年5月2日)

2024/05/02 …(2-7) (春・地植え・日なた)

葉の様子

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葉:卵形~円形

葉には白い毛が密生しビロードの質感を持つ。縁には丸い鋸歯があり、対生する。

コバノタツナミ(小葉立浪)(1-4) 紫色の花 早春の様子(撮影日:2021年3月6日)

2021/03/06 …(1-4) (春・地植え・日なた)

早春の様子

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冬から春の間は葉も赤紫色になる。

コバノタツナミ(小葉立浪)(1-5) 紫色の花 高さ(撮影日:2021年4月25日)

2021/04/25 …(1-5) (春・地植え・日なた)

全体の様子 (紫色)

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草丈:10cm~20cmほど

道端や草地、林地などの日当たりが良くやや乾燥した場所で見られる。

シロバナコバノタツナミ(白花小葉立浪)(3-2) 白色の花 全体の様子(撮影日:2024年5月2日)

2024/05/02 …(3-2) (春・地植え・日なた)

白花コバノタツナミ

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Scutellaria indica var. Parvifolia f. leucantha

コバノタツナミの白花種はシロバナコバノタツナミとも呼ばれる。 茎や葉は全て緑色をしている。

シロバナコバノタツナミ(白花小葉立浪)(4-1) 白色の花 閉鎖花の様子(撮影日:2024年7月24日)

2024/07/24 …(4-1) (春・地植え・日なた)

閉鎖花 (白色の株)

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夏ごろには閉鎖花が見られる。

シロバナコバノタツナミ(白花小葉立浪)(4-2) 白色の閉鎖花 全体の様子(撮影日:2024年7月24日)

2024/07/24 …(4-2) (春・地植え・日なた)

全体の様子 (閉鎖花)

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花のほとんどが果実となっている。閉鎖花は非常に小さく目立たない。

シロバナコバノタツナミ(白花小葉立浪)(5-1) 白色の花 春の様子(撮影日:2014年5月6日)

2014/05/06 …(5-1) (春・地植え・日なた)

春の様子

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シロバナコバノタツナミ(白花小葉立浪)(5-2) 白色の花 冬の様子(撮影日:2015年2月3日)

2015/02/03 …(5-2) (春・地植え・日なた)

冬の様子

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冬の間は葉がまばらになり地面が見えるようになるが、葉は緑色を保っている。