オランダミミナグサ (和蘭耳菜草)

Cerastium glomeratum

コモンネーム
Sticky Chickweed,
Sticky Mouse-ear Chickweed

分類

1年草

科属

ナデシコ科 / ミミナグサ属

花期

4月から5月

花色

用途

鉢植え 地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた

繁殖

種子まき こぼれ種

秋まきの1年草。 秋まきの場合秋に発芽してから冬を迎え、年を越して春に開花するため 1,2年草または越年草とも表記される。 ヨーロッパ原産の帰化植物で日当たりの良い道端などの荒地で見られる。 その葉の形をネズミの耳に見立てた耳菜草のひとつで、葉や茎やには 白い毛が密生する。この毛の半分程は粘液を出す腺毛で、触るとベタベタするため 海外ではSticky Chickweed(ネバネバしたハコベ)や Sticky Mouse-ear Chickweed(ネバネバしたネズミの耳のハコベ)などと呼ばれる。

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(1-1) 白色の花 全体の様子(撮影日:2020年3月22日)

2020/03/22 …(1-1) (春・日なた・地植え)

花弁は5枚で先端は2裂する。雄しべが10本に 雌しべが1本、雌しべ花柱は5本つく。 子房上位で花の中を覗くと緑色の子房が見える。 ミミナグサによく似るが、オランダミミナグサの花柄はとても短いため花が密集する。

1024x768

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(1-21) 白色の花 全体の様子(撮影日:2020年3月22日)

2020/03/22 …(1-2) (春・日なた・地植え)
葉の様子

葉や茎には白い毛が生え白っぽく見える。 葉は鋸歯の無い全縁の卵形~楕円形で対生する。

1024x768

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(1-3) 果実の拡大(撮影日:2020年3月22日)

2020/03/22 …(1-3) (春・日なた・地植え)
果実の拡大

果実は円柱形のさく果で熟すと上部が10裂する。 果皮は半透明の薄い膜のような質感で下部はに包まれている。

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(1-4) 白色の花 全体の様子(撮影日:2020年3月22日)

2020/03/22 …(1-4) (春・日なた・地植え)
全体の様子

草丈は30cm程で日当たりの良い場所によく広がっている。 を取って種子まきやこぼれ種で増やせる。

1024x768

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(2-1) 白色の花 全体の様子(撮影日:2022年3月30日)

2022/03/30 …(2-1) (春・日なた・地植え)
花に毛などが付着する様子

葉などに生える腺毛から粘液を出すため道端のオランダミミナグサには土や毛がくっついている様子も見られる。

1024x768

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(2-2) 白色の花 全体の様子(撮影日:2022年3月30日)

2022/03/30 …(2-2) (春・日なた・地植え)
全体の様子

この花は駐車場の隙間から生えていたもので、草丈は低く10cm程。

1024x768

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(3-2) 葉の様子 全体の様子(撮影日:2022年3月30日)

2022/03/30 …(3-1) (春・日なた・地植え)
葉の様子

ネズミの耳に見立てられるふさふさな葉が見える。 寒くなっても葉がやや小さくなる程度で、冬の間もほとんど変わらぬ姿で過ごす。

1024x768

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) セラスチウム(1-1) つぼみの頃 全体の様子(撮影日:2022年3月22日)

2022/03/30 …(3-2) (春・日なた・地植え)
つぼみの様子

茎先に密集した花序が見える。