コハコベ(小繁縷)

コハコベ (小繁縷)

Stellaria media

読み:ステラリア・メディア

別名:ハコベ (繁縷)
古名:ハコベラ、ハクベラ(波久部良)

コモンネーム:Chickweed(チックウィード)

分類

1年草 (1,2年草)

科属

ナデシコ科 / ハコベ属

花期

3月から9月

花色

用途

鉢植え 地植え

環境

耐寒性 半日陰

繁殖

種子まき こぼれ種

畑や道端などのやや湿り気のある場所で見られる、秋まきの1年草

コハコベの名前は古名の「はこべら」や「はくべら」が転訛したもので、 これにハコベの漢名の繁縷が当てられている。

若い葉や茎は食用としても親しまれ、春の七草のハコベラはこのコハコベか在来種のミドリハコベを指すと言われる。 市販の七草には主にコハコベが用いられる。

春の七草はオギョウ(ハハコグサ)、スズナ(カブ)、 スズシロ(ダイコン)セリナズナ、ホトケノザ(コオニタビラコのこと)とハコベラ。

コハコベ(小繁縷)(1-1) 白色の花(撮影日:2024年2月20日)

2020/02/20 …(1-1) (冬・鉢植え ・半日陰)

コハコベの花

花弁:5枚 先端2裂

花は花弁が5枚つく。花弁の先端が深く2裂しているため、10枚に見える。 茎は赤く、には白い毛が生えている。

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コハコベ(小繁縷)(1-2) 白色の花(撮影日:2024年2月26日)

2020/02/26 …(1-2) (冬・鉢植え ・半日陰)

おしべめしべ

おしべ:1~3本ほど めしべ:1本、花柱3本

緑色の丸い子房から白い花柱が3本出る。

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コハコベ(小繁縷)(1-3) 白色の花 萼に白い毛が生えている様子(撮影日:2024年2月26日)

2020/02/26 …(1-3) (冬・鉢植え ・半日陰)

毛の生えた萼

つぼみはに包まれており開くと星形となる。 には白い毛が生えており、よく似たノミノフスマと区別できる。

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コハコベ(小繁縷) (1-4) 赤い茎と対生する葉の様子(撮影日:2024年2月20日)

2024/02/20 …(1-4) (冬・鉢植え ・半日陰)

茎と葉

葉:卵形~広卵形

茎は赤く白い毛が生えており、やや白っぽく見える。 葉は卵形で対生する。上部の葉は無柄で下部の葉には葉柄がある。

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コハコベ(小繁縷)(1-5) 白色の花 全体の様子(撮影日:2024年2月26日)

2020/02/26 …(1-5) (冬・鉢植え ・半日陰)

全体の様子

草丈:10cm~20cmほど

ほふく性で這うように広がる。できる果実は卵形のさく果で、 熟して裂開しても緑色をしている。熟すと上部が星形に裂け種子を散布する。

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