シロミミナグサ (白耳菜草)

Cerastium tomentosum

セラスチウム・トメントスム、ナツユキソウ(夏雪草)

コモンネーム
Snow in Summer(スノーインサマー)

分類

常緑多年草 (1年草扱い)

科属

ナデシコ科 / ミミナグサ属

花期

4月から6月

花色

用途

鉢植え 地植え グランドカバー

環境

耐寒性 日当たりの良い場所(夏は日陰)

繁殖

種子まき 株分け さし木

常緑多年草。高温多湿に弱く夏越しが難しいため、 暖かい地域では秋まきの1年草としても扱われる。秋まきの場合発芽してから冬を迎え 年を越して開花するため1,2年草または越年草とも呼ばれる。 日当たりと乾燥した場所を好み、高温多湿に弱いため、夏は日陰の涼しい場所に置き 水はけと風通しを良くして蒸れるのを防ぎ育てる。 耳菜草の耳は葉がネズミの耳に似ているためで、菜は食用とされたため。 白い毛に覆われている耳菜草として白耳菜草と呼ばれる。

シロミミナグサ(白耳菜草) セラスチウム・トメントスム ナツユキソウ(1-1) 白色の花 全体の様子(撮影日:2015年5月13日)

2015/05/13 …(1-1) (春・地植え)

花は2出集散花序。最初に先端に花がつきその下から多数分枝する。 ほふく性で地を這うように地面に広がるシルバーリーフのためロックガーデンなど乾燥した場所のグランドカバーに向く。 初夏に一面に白い花が広がる様子から海外ではSnow in Summer(夏雪草)とも呼ばれる。

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シロミミナグサ(白耳菜草) セラスチウム・トメントスム ナツユキソウ(1-2) 雄しべと雌しべの拡大(撮影日:2015年5月13日)

2015/05/13 …(1-2) (春・地植え)
花の拡大

開きかけの花柱(左上)と開いた花柱(右下)が見える。 花弁は5枚で先端は2裂する。雄しべが10本に雌しべが1本、 雌しべ花柱は5本つく。 子房上位のため花の奥に緑色の子房が見える。

シロミミナグサ(白耳菜草) セラスチウム・トメントスム ナツユキソウ(1-3) 葉の様子(撮影日:2015年5月13日)

2015/05/13 …(1-3) (春・地植え)
葉の様子

葉は線形~披針形で対生する。 や茎など全体に白く細かい毛が生えているため銀色に見える。

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シロミミナグサ(白耳菜草) セラスチウム・トメントスム ナツユキソウ(1-4) 未成熟の実(撮影日:2015年5月13日)

2015/05/13 …(1-4) (春・地植え)

できる果実は円柱形のさく果。 熟すと上部が裂け、その縁にギザギザの裂片が残る。属名セラスチウムはこの裂片 Cerastes(角状の)に由来する。 中には腎臓形の茶色い種子が多数入っている。 種子まき、さし芽、株分けで増やせる。