Akebia quinata
鉢植え 地植え
耐寒性 日なた
冬季落葉性のつる性低木。
同じ株に雄花と雌花が別々に咲く雌雄同株で雌雄異花。
雌花は充実した株と日当たりのよい場所でよく見られる。
株が一つでも結実は可能だがアケビの仲間には自家不和合性があるため
同じ株や同じ種類同士の受粉では結実しにくい。アケビとミツバアケビなど
違う種類との受粉で結実しやすくなる。
太い蔓はカゴで、秋ごろに生る実の皮や中の半透明な部分(胎座)は
食用で親しまれる。
※写真…同じ数字は同じ場所を撮影したもの
2017/04/15 … (1) (春・地植え・日なた)
写真中央が雌花でそれ以外は雄花が咲いている。 雌花には雌しべと退化した雄しべが、雄花には雄しべがつく。 花弁は無く、3枚の大きな萼が花弁のように見える。
2017/04/15 … (2) (春・地植え・日なた)
雌花の拡大
雌しべは約3~9本ほどつく。
写真の花の雌しべは5本で付け根に退化した小さな雄しべが見える。
花柱は無く子房に直接柱頭がつく。
子房に心皮のつなぎ目の縫合線 (腹縫線)が見える。
2015/03/20 … (3-2) (春・地植え・日陰)
新芽若葉と雄花のつぼみ 総状花序の様子
花は基部から先端へ柄のある小花をつける総状花序で
花は高さが異なって咲くが、時に散房花序となり花の高さがそろって咲く。
2018/10/11 … (4-1) (秋・地植え・半日陰)
果実は液果で裂開果。 (2)で見られる縫合線で裂ける。 普段口にする白く甘いゼリー状の部分は胎座で果実と種子をつなぐ働きをしている。 半透明のゼリーから中の黒い種子が透けて見える。