ミツバ (三葉) - 花の名前を調べる
白色のミツバの花

ミツバ (三葉)

Cryptotaenia japonica

読み:クリプトタエニア・ジャポニカ

ミツバゼリ(三葉芹)

コモンネーム:Japanase Honewort,
East Asian Wildparsley, Mitsuba

日本原産の冬季落葉性の多年草。山地などの湿り気のある日陰で見られる。 良い香りを持つ香草で日本のハーブとしても知られる。

白色のミツバの花 (三つ葉)(撮影日:2013年5月15日)

2013/05/15 …(1-1) (春・日陰・地植え)

白色の花

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花は複散形花序で、多数分枝した茎先に複数の散形花序を放射状につける。

ミツバの雄しべと雌しべの様子 (撮影日:2022年6月4日)

2022/06/04 …(1-2) (夏・日陰・地植え)

おしべとめしべの様子

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花弁は5枚で、おしべが5本に、めしべが1本つく。 花柱は2本で雌しべは2枚の心皮が合着して1本となっている。 子房は花弁の下にある長い部分で(1-6)、花柱の下の丸い膨らみは柱下体と呼ばれ蜜を分泌している。

開花時のミツバの株全体の様子(撮影日:2017年5月16日)

2017/05/16 …(1-3) (春・日陰・地植え)

全体の様子

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草丈は高く80cm程にもなる。 葉は3出複葉で小葉は卵形。やや光沢のある3つの小葉からなる。縁にはギザギザとした鋸歯があり互生する。

ミツバの熟した果実の様子(撮影日:2013年7月2日)

2013/07/02 …(1-4) (夏・日陰・地植え)

熟した果実の様子

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できる果実は楕円形の分離果で熟すと2つの分果に分かれる。 果皮と種子は一体化して痩果状となっており 種まき時はこれをそのまま土に播く。

ミツバの2つに分かれた分果の様子 (撮影日:2022年7月2日)

2022/07/02 …(1-5) (夏・日陰・地植え)

2つに分かれた分果

果実には縦に明るい茶色の線が入る。種子まきでたくさん種がとれる他に こぼれ種でも良く増える。水を好むのでたっぷりの水と特に夏の直射日光を避けた日陰で育てる。

ミツバの子房と未成熟の果実(撮影日:2022年6月4日)

2022/06/04 …(1-6) (夏・日陰・地植え)

子房と未成熟の果実

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左上の花の下には子房が、中心の未成熟の実の先端には雌しべの柱頭の名残が見える。 子房の真ん中には果実を2つに分ける縫合線があり やがてここから2つの分果へと分かれる。

収穫時のミツバの葉(撮影日:2015年3月30日)

2016/03/30 …(1-7) (春・日陰・地植え)

収穫時期の葉の様子

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寒くなると地上部は枯れ休眠し、暖かくなると芽を出し成長を始める。 収穫する時には全て刈らずに、ある程度葉を残して摘み取るようにすると また新芽が伸びて長く収穫できるようになる。

ミツバの若葉の様子(撮影日:2021年3月6日)

2021/03/06 …(1-8) (春・日陰・地植え)

成長を始めた葉の様子

種まきは春まき秋まき共に可能で、播いてから1か月半ほどで収穫できるようになる。 寒いと休眠し発芽しないので、春頃の15℃~20℃くらいの暖かさが必要となる。

ミツバの熟した果実 全体の様子(撮影日:2021年7月5日)

2021/07/05 …(1-9) (夏・日陰・地植え)

全体の様子 (果実)

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熟して茶色になった果実が見える。