スズメノカタビラ (雀の帷子)
Poa annua
読み:ポア・アニュア
春まき秋まきの1年草。秋に発芽した場合、年を越して春に開花するため 1,2年草または越年草とも呼ばれる。 道端や空地や芝生の中など日当たりの良い場所で見られる。 カタビラとは単衣の着物のこと。小花の護穎(ごえい)と内穎(ないえい)の重なった姿を着物の襟に見立てた。スズメの名前は主に小さいものと言う意味。

2021/03/24 …(1) (春・地植え・日なた)
花はイネ科の植物と同じく花弁は無い。
小穂の先端は雌性花が、それ以外は両性花がつく。
雌性先熟で先に雌しべが熟し花粉を受け取り
受粉して萎れた後雄しべが外に突き出て花粉を出すことで
自家受粉を避ける仕組みとなっている。

2021/05/23 …(1) (春・地植え・日なた)
雌性期の花の拡大
この2枚の穎が重なったものを着物の衿を合わせた姿に見立てた。
つぼみの時には穎は閉じている。
めしべは1本で花柱が2本。
柱頭は羽毛状で毛が生えたようになっている。

2021/03/24 …(1) (春・地植え・日なた)
雄性期の花の拡大
穎からおしべの葯が飛び出ているのが見える。
スズメノカタビラは風媒花で風で花粉を遠くへと飛ばす。
そのため柱頭も羽毛状になっている。







