Luzula capitata
スズメノヒエ
常緑性の多年草。畑や道端、山野の日当たりのよい場所で見られる。 スズメノヤリの名前は大名行列の毛槍に由来し、長く伸びる苞葉を大名行列の毛槍に見立て 雀の槍と呼ばれる。植物に付く雀の名前は主に小さいものという意味。 以前はスズメノヒエとも呼ばれたがイネ科のスズメノヒエと混同しやすいため 現在はスズメノヤリと呼ばれている。
2021/03/24 … (1) (春・日なた・地植え)
花茎の先に小さな花が集まって咲く。
雌性先熟でまずめしべが先に熟して
花粉を受け取り受粉し、次におしべが熟して花粉を出すことで
自家受粉を避ける仕組みになっている。
2021/03/24 … (1) (春・日なた・地植え)
雌性期の花
雌しべの黄色い花柱が伸びているのが見える。
雌しべは1本で柱頭は3裂する。
雌しべを包んでいる茶色の部分が花被で雌性期には閉じている。
2021/03/24 … (1) (春・半日陰・地植え)
雄性期の花
受粉が終わり雌しべが萎れると
花被が開きおしべの黄色い葯が見えるようになる。
雄しべは6本で花被は内花被3枚、外花被3枚の6枚つく。
2021/04/21 … (1) (春・半日陰・地植え)
果実の拡大
果実は蒴果。卵形で3稜ある。
写真中央に裂開した果実が見える。
中の種子にはアリが好む種沈が付いていて
アリによって種が遠くへと運ばれる仕組みになっている。