読み:チモナンサス・プラエコックス
コモンネーム:Wintersweet
(ウィンタースウィート)
ソシンロウバイ (素心蝋梅、素芯蝋梅)
Chimonanthus praecox var. concolor
(チモナンサス・プラエコックス・ワリエタス・コンカラー)
切花 鉢植え 地植え
耐寒性 日なた
さし木
中国原産の冬季落葉性の小高木。 現在よく見られるのは園芸品種の黄色一色のソシンロウバイだが、 原種のロウバイは内側の花被片が良く目立つ赤紫色をしている。 ロウバイの名前は中国名「蝋梅」の音読みからで、 花被片が蝋のような半透明の質感を持つため 蝋梅と呼ばれる。 なお梅の漢字は梅の花に似ているためで、 バラ科サクラ属のウメとは科や属が異なり、 完熟すれば毒の成分が減る梅の実に対して、ロウバイは全株で有毒なため果実 (偽果で痩果)など全て食べられない。
2021/03/06 …(1-1) (春・地植え・日なた)
ソシンロウバイ (素心蝋梅、素芯蝋梅)
Chimonanthus praecox var. concolor
植物名で素心の漢字は、色素が無いものや花弁から芯まで全て同じ色のものに用いられる。
中心が赤いロウバイに対し、ソシンロウバイは黄色一色となっている。
雌しべが先に熟す雌性先熟の植物で、
雌しべが受粉してから
雄しべが花粉を出すことで
自家受粉を防ぐ仕組みとなっている。
花弁と萼の区別は無く、
花被片は多数枚で一番内側の花被片は小さい。
花は下向きに咲く。
2013/03/01 …(1-2) (春・地植え・日なた)
雌性期の花の様子
外側に倒れているのが雄しべの大きな葯で
雄しべは5~9本程つく。
雌しべは半透明の白色で、細長い棒状のものが多数本、中心から外へ広がるようにつく。
2023/03/08 …(1-3) (春・地植え・日なた)
雄性期の花の様子
内側の花被片は小さく、基部は細くなっている。
雄性期になると雄しべは中心に立ち上がり
雌しべを覆い隠すようになる。
2016/06/04 …(1-4) (夏・地植え・日なた)
偽果の様子
ロウバイは子房と共に花托が大きく発達し
果実の一部となる偽果で、果実はこの中に入っている。
偽果は楕円形で先端には多数の雌しべの名残がある。
全株で有毒なため食べられない。
2019/04/12 …(1-5) (春・地植え・日なた)
左上:偽果を割った様子、右上:収穫した偽果
左下:果実、右下:割った偽果の破片
熟した偽果の表面はぼろぼろと剥がれ、
やがて穴が開き果実(種子)を散布する。
中に入っている果実(種子)は楕円形の痩果で
果皮と種皮はくっつき、果実と種子は一体化している。
2019/04/12 …(1-6) (春・地植え・日なた)
果実(種子)の様子
偽果の中には数個の、果実と種子が一体化した
痩果が入っている。
楕円形で横にしわが入る。
この果実(種子)は特に毒性が強い。
2013/04/06 …(1-8) (春・地植え・日なた)
葉が展開し始めた様子
花が咲き終わると葉の展開が始まる。
6月下旬ごろから花芽の形成が始まるため
花後から6月上旬ごろまでが剪定に適した期間となる。
2009/02/17 …(2-1) (冬・地植え・日なた) 高木の様子
ソシンロウバイ
Chimonanthus praecox var. concolor
大きく成長しているソシンロウバイの様子。
見上げる高さに花が咲いている。