レスペデザ
コモンネーム:Bush Clover
鉢植え 地植え
耐寒性 日なた
さし木 株分け
冬季落葉性の低木で山野の日当たりの良い乾燥した荒地で見られる。
背丈は高く2m程にもなり藪のように茂るが、冬は落葉し枯れたような姿となる。
この枯れてしまったような古株から芽生える様子、生芽(はえぎ)からハギと呼ばれる。
秋を代表する花でヤマハギは秋の七草の1つとしても知られる。
七草とはオミナエシ(女郎花)、オバナ(尾花)(ススキ)、
キキョウ(桔梗)、クズ(葛)、ナデシコ(カワラナデシコ)、
フジバカマ(藤袴)とヤマハギ(山萩)の7つでこれらは食べずに見て楽しむもの。
秋のお彼岸に食べるおはぎは、このハギの花が咲く頃としてお萩と呼ばれる。
また春のお彼岸のぼたもちはボタンの咲く頃として牡丹餅、ぼたもちと呼ばれる。
2013/10/09 …(1-1) (秋・鉢植え・半日陰)
花はマメ科で見られる蝶のような姿をした蝶形花。
総状花序に2つの小花を対にして多数つける。
葉は縁に鋸歯の無い、前縁の3出複葉で互生する。卵形~楕円形で、種類により先端は尖ったり丸みを帯びたりする。
2013/10/09 …(1-2) (秋・鉢植え・半日陰)
蝶形花の様子
花弁は一番大きな丸い旗弁が1枚、中央の濃いピンクの翼弁が左右から合わさるように2枚、
一番下の薄紫の舟弁(竜骨弁)が左右から2枚の計5枚つく。
舟弁の中には雄しべと雌しべが入っている。
2021/08/06 …(1-3) (夏・鉢植え・半日陰)
写真左上、舟弁から出た雄しべが見える
ハギはハナバチに花粉を運んでもらう虫媒花で、旗弁の中央には
濃い模様で蜜の在処を示す蜜標がある。ハチが舟弁に乗ると重みで舟弁が開きハチに花粉を付け
他の花粉をもらう(受粉)仕組みになっている。
2015/05/25 …(1-4) (春・鉢植え・日なた)
全体の様子
この木は5~6月頃から咲いているが、多くは7~8月頃に開花する。
できる果実はマメ科特有の豆果。
平べったい円形から楕円形で種の部分だけ膨らんだ形をしている。
中には1つの種子が入っている。
2014/03/25 …(1-6) (春・鉢植え・半日陰)
落葉した姿
冬になると地上部は葉を落とし枯れたような姿となる。
ハギは新しい枝の先端から中ほどに花芽をつけるので剪定は休眠期の冬に行う。