コニシキソウ(小錦草) (ユーフォルビア・マクラータ)

コニシキソウ (小錦草)

Euphorbia maculata
Chamaesyce maculata
(Euphorbia supina)

読み:
ユーフォルビア・マクラータ
カマエサイセ・マクラータ
(ユーフォルビア・スピーナ)

コモンネーム:
Spotted Sandmat (斑点のあるサンドマット)
Prostrate Spurge (ほふく性のトウダイグサ)

分類

1年草

科属

トウダイグサ科 / トウダイグサ属

花期

6月から8月

花色

薄ピンク (付属体の色)

用途

地植え 雑草

環境

非耐寒性 日なた~半日陰

繁殖

種子まき さし木 こぼれ種

北アメリカ原産の帰化植物の有毒種。日当たりの良い道端や空地などで見られる。 丈夫で踏みつけにも乾燥にも強く、地を這うように広がり節から発根して増えるため 厄介な雑草としても扱われる。 学名に関して議論が行われておりトウダイグサ属とするものとニシキソウ属とするものがある。

コニシキソウ(小錦草)(1-1) ユーフォルビア・マクラータ カマエサイセ・マクラータ(撮影日:2022年7月4日)

2022/07/04 …(1-1) (夏・地植え・半日陰)

花はトウダイグサ科に見られる杯状花序で 杯状(壺状)に変形した花軸やの中に花がつく。 コニシキソウは先に雌しべが熟し花粉を受け取る雌性先熟で 雌性期に受粉し膨らんだ未成熟の実は杯から外へ出て 雄性期には杯から雄しべが伸び花粉を出すようになる。 花弁は無く、白く花弁状のものは付属体と呼ばれ、白または薄ピンク色の4枚の付属体は雄性期になると大きくなる。 花は葉の基部、葉腋につく。 葉は長楕円形で鋸歯があり対生する。

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コニシキソウ(小錦草)(2-1) ユーフォルビア・マクラータ カマエサイセ・マクラータ 花の拡大(撮影日:2021年9月4日)

2021/09/04 …(2-1) (秋・地植え・半日陰)

写真右側に杯から外に出た未成熟の果実とピンク色の4枚の付属体、その内側にオレンジ色の4個の腺体が見える。 果実は3稜ある球形のさく果で白い毛が生え 先端には雌しべの名残が見える。 1個の果実には3個の種子が入っておりやがて赤く熟し3つに裂ける。

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コニシキソウ(小錦草)(2-2) ユーフォルビア・マクラータ カマエサイセ・マクラータ 雌性期と雄性期の花(撮影日:2021年9月4日)

2021/09/04 …(2-2) (秋・地植え・半日陰)
雌性期と雄性期の花の様子

手前の花は雌性期の花で雌しべが1本に花柱が3本、柱頭はそれぞれ2裂する。 奥の花は雄性期で雄しべは1本から複数本つき、約4本と言われる。 花弁のような腺体が雌性期の花より大きくなっているのが見える。

コニシキソウ(小錦草)(3) ユーフォルビア・マクラータ カマエサイセ・マクラータ(撮影日:2020年8月7日)

2020/08/07 …(3) (夏・地植え・日なた)

コニシキソウの名前は茎の赤と葉の緑を二色草と呼んだニシキソウ(錦草)に似て小型なためで 錦草の漢字は誤字が定着したものと言われている。 ニシキソウとは異なり、葉の中央には濃い紫色の斑紋が入る。

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コニシキソウ(小錦草)(4) ユーフォルビア・マクラータ カマエサイセ・マクラータ(撮影日:2021年9月4日)

2021/09/04 …(4) (秋・地植え・半日陰)
地面に広がる様子

平らに広がるため手で掴みにくく抜きにくい。 茎を傷つけると白い乳液が出るが、全草で有毒なため 手などに付着した際には手洗いなどの注意が必要となる。

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コニシキソウ(小錦草)(1-2) ユーフォルビア・マクラータ カマエサイセ・マクラータ(撮影日:2022年7月4日)

2022/07/04 …(1-2) (夏・地植え・半日陰)
全体の様子

他の草と一緒に生え、やや立ち上がって生えているのが見える。 花より大きな緑色の果実の方が目立ち、緑色の花が咲いているようにも見える。

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