読み:コリダリス・インシサ
コモンネーム:Incised Fumewort
2年草(1,2年草扱い)
地植え 雑草
耐寒性 半日陰~日陰
種子まき こぼれ種
2021/04/11 …(1-1) (春・日なた・地植え)
花は花弁外側の上下2枚と内側の左右2枚の計4枚で
内側の花弁の中に雄しべと雌しべが包まれている。
花を仏具の華鬘に見立てたケマンソウに似て紫色のため紫華鬘と、
また同じ属のキケマンもケマンソウに似て黄色いため黄華鬘と呼ばれる。
2020/04/06 …(1-2) (春・日なた・地植え)
内側の花弁の紫色の部分は膨らみ、この中に雌しべ1本と
雄しべ2本が雌しべの上と下になるように入っている。
雄しべは3つの雄しべが合着しており
1つの雄しべには葯が3つつく。
2021/04/11 …(1-3) (春・日なた・地植え)
上の花弁は後ろへ長く伸び、蜜を貯める距となっている。
雄しべと雌しべは普段は外から見えず、
蜜を求めて来るミツバチが内側の花弁の上に乗ることで、
その重みで雄しべと雌しべが下へ飛び出し
ハチに花粉をつけ、または受け取る仕組みとなっている。
2022/05/05 …(1-4) (春・日なた・地植え)
果実は長楕円形のさく果で触れるとその衝撃で
種子を遠くへと弾き飛ばす。
種には蟻が好むエライオソーム(種沈)が付いており
蟻に遠くへ運んでもらう働きをしている。
2016/03/27 …(1-6) (春・日なた・地植え)
ロゼットで越冬する様子 (もうすぐ開花する株)
熟した果実は夏ごろから弾けて種子を散布し、
種のまま年を越して、翌年の春に発芽し成長する。夏になると地上部は枯れ休眠し、秋に再び発芽し成長する。
冬はロゼット状で過ごし春を迎え開花となる。
2016/04/26 …(1-8) (春・日なた・地植え)
横から見た様子
草丈は高さ20cm~50cmほど。半分程果実になっているのが見える。
近くを通った時や手が触れた時などに弾けた実が自分に当たるが、
わずかに痛いほどの衝撃がある。