カリブラコア

Calibrachoa spp.

ヒメツクバネアサガオ (姫衝羽根朝顔)
Calibrachoa parviflora

読み:カリブラコア・パルビフローラ

コモンネーム:Calibrachoa (カリブラコア)

分類

常緑多年草常緑低木 (1年草扱い)

科属

ナス科 / ヒメツクバネアサガオ属

花期

3月から11月

花色

赤,ピンク 青,紫

オレンジ 複色

用途

鉢植え 地植え ハンギング

環境

半耐寒性 日なた

繁殖

さし木

南アメリカ原産の常緑多年草。茎はやがて木質化し低木となる。 寒さに弱く冬越しが難しいため日本では春まきの1年草としても扱われる。 以前はツクバネアサガオ属 (ペチュニア属)に分類されたが 現在はヒメツクバネアサガオ属に分類される。

カリブラコア・ティフォシーダブル・ラベンダー(1) 紫色の花(撮影日:2016年5月1日、2022年4月19日)

2016/05/01 2022/04/19…(1) (春・日なた・鉢植え)
左:Tipetto (ティペット)
右:Tifosi W Lavender (ティフォシーダブル)

写真の花はどちらもカリブラコアの園芸品種で立ち上がるマウンティングタイプのもの。 ティペットは一重咲きでティフォシーは八重咲きとなっている。 花冠は漏斗形の合弁花で5裂する。 和名のヒメツクバネアサガオは特にCalibrachoa parvifloraを指し ペチュニア (衝羽根朝顔)を小さくしたようなその花の姿から姫衝羽根朝顔と呼ばれる。 肥料を好み、肥料不足になると葉が黄色くなってしまう。

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カリブラコア・ティペット(2-1) ピンク色の花 花の中の様子(撮影日:2016年9月4日)

2016/09/04 …(2-1) (秋・日なた・鉢植え)
一重咲きの花の拡大

花は雄しべが5本とその中央に緑色の雌しべが1本つく。

カリブラコア・ティフォシーダブル・ラベンダー(1-1) 紫色の花(撮影日:2022年4月19日)

2022/04/19 …(1-1) (春・日なた・鉢植え)
八重咲きの花の拡大

八重咲きの花は雄しべ花弁状に変化したもので結実しない。 葉や茎には白い毛が生えており白っぽく見える。この毛は粘液を出す腺毛で触るとべたべたする。

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カリブラコア・ティペット(2-2) ピンク色の花 花の拡大(撮影日:2016年9月4日)

2016/09/04 …(2-2) (秋・日なた・鉢植え)

葉は全縁の卵形~楕円形で互生する。 できる果実は球形~卵形のさく果だが 自家不和合性のため自家受粉しないので さし木で増やすのが一般的となっている。 現在売られている花は登録品種のものも多いが、登録品種の増殖や販売には許可が必要となっている。

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カリブラコア・ティフォシーダブル・ラベンダー(1-1) 紫色の花(撮影日:2022年5月5日)

2022/05/05 …(1-1) (春・日なた・鉢植え)

背丈は高さ10cm~30cmほどと小さく花壇や鉢植えに向く。 多湿を避け、日当たりと水はけ風通しの良い場所で育てる。 成長が早く夏前や秋に切り戻すことで沢山の花が咲き、また風通しが良くなるので蒸れを防ぐことができる。 連作障害があるので同じ鉢や同じ土に植え続けていると成長が悪くなってしまう。

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カリブラコア・ティペット(4-1) ピンク色の花 立ち上がる様子(撮影日:2013年8月18日)

2013/08/18 …(4-1) (夏・日陰・鉢植え)
立ち上がる様子

カリブラコアには立ち上がる立性のものと地を這うほふく性のものがある。 右側にあるハンギングの鉢から出た茎が立ち上がっているのが見える。

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カリブラコア・ティペット(6) ピンク色の花 萼の様子(撮影日:2012年11月7日)

2012/11/07 …(6) (秋・鉢植え)

5裂したが見える。ヒメツクバネアサガオの名前の元となったペチュニアのツクバネアサガオの衝羽根は この5裂したを羽子板の衝羽根に見立てたもの。