紫色の紫蘭の花

シラン (紫蘭)

Bletilla striata

読み:ブレティラ・ストリアタ

冬季落葉性の多年草。紫色の花をつけるランとして紫蘭と呼ばれる。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月8日)

2025/05/08 …(1-1) (春・半日陰・地植え)

紫色の花

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花は総状花序で、春から初夏ごろのある小花を複数付ける。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2017年5月16日)

2017/05/16 …(2-1) (春・半日陰・地植え)

花被の様子

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花被片:6枚

外花被3枚は上の1枚が背萼片、左右の2枚が側萼片と、内花被3枚は左右の2枚が側花弁、下の1枚が唇弁とも呼ばれる。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月8日)

2025/05/08 …(1-2) (春・半日陰・地植え)

唇弁の様子

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唇弁は3裂して中央にある蕊柱を包んでおり、虫はこの間から花の奥へ入るようになっている。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月8日)

2025/05/08 …(1-3) (春・半日陰・地植え)

蕊柱の様子

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蕊柱はおしべめしべが一体化して1本になったもので、 外側からは花粉柱頭部分もほとんど見えない。黄色い部分(1-4)が花粉で、 その奥に見える半透明の部分がめしべとなっている(1-7)

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月10日)

2025/05/10 …(1-4) (春・半日陰・地植え)

葯帽と花粉塊の様子

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黄色の部分が花粉塊で、花粉は1つの塊となっている。 白い部分はそれを保護する葯帽で、花粉塊の半分はこの中に入っている。 花粉塊はベタベタしており、花の奥に潜り込んだ虫の背に付着する仕組みとなっている。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月10日)

2025/05/10 …(1-5) (春・半日陰・地植え)

花粉塊の様子

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花粉塊は塊で全て取れるので、1つの花が虫に花粉をつける機会は一度しかない。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月10日)

2025/05/10 …(1-6) (春・半日陰・地植え)

花粉塊が取れた後の葯帽

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葯帽の下に見える白い半透明の部分がめしべで、この内側が柱頭となっている。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2025年5月10日)

2025/05/10 …(1-7) (春・半日陰・地植え)

めしべの様子

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蕊柱を下から見るとめしべの窪んだ部分が見える。ここが柱頭で、内部は粘液でベタベタしている。 ここに花粉が付着すると受粉となる。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2016年4月12日)

2016/04/12 …(2-2) (春・半日陰・地植え)

シランの芽の様子

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シランの根元は赤みを帯びている。シロバナシランの根元は緑色をしている。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2017年5月16日)

2017/05/16 …(2-3) (春・半日陰・地植え)

全体の様子

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草丈:60cmほど

自生地では日当たりが良くやや湿り気のある場所で見られる。

紫色の紫蘭の花 (撮影日:2017年11月11日)

2017/11/11 …(2-4) (春・半日陰・地植え)

黄葉と落葉の様子

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秋には黄色に紅葉しやがて地上部は枯れ休眠する。