オモト (万年青)

Rohdea japonica

読み:ローデア・ジャポニカ (ヤポニカ)

コモンネーム:Japanese Sacred Lily
(ジャパニーズ・セイクリッドリリー、日本の神聖なユリ)

分類

常緑多年草

科属

キジカクシ科ユリ科 / オモト属

花期

4月から6月

花色

黄緑

用途

鉢植え 地植え

環境

半耐寒性~耐寒性 半日陰~明るい日陰

繁殖

種子まき 株分け

日本や中国原産の常緑性の多年草で有毒種。以前はユリ科に分類されたが 現在はキジカクシ科に分類される。 漢字の万年青は漢名から取られたもので、オモトの名前には諸説あり、株が太いため大本(おおもと)や葉が常緑で青々としているため青本(あおもと)などと言われる。 葉がいつでも美しい緑色を保つため長寿など縁起の良い植物とされる。

オモト(万年青)(1-1) 黄色の花(撮影日:2022年5月19日)

2022/05/19 …(1-1) (春・日陰・地植え)

花は花軸のない小花を均等につける穂状花序花被は内花被3枚に外花被3枚の6枚つく。 オモトはカタツムリ媒花の植物で、この花被片をカタツムリやナメクジが食べ 花粉を運んでもらう仕組みとなっている。

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オモト(万年青)(1-2) 黄色の花 雄しべと雌しべの拡大(撮影日:2022年5月19日)

2022/05/19 …(1-2) (春・日陰・地植え)
雄しべ雌しべの拡大

花は雄しべが6本に雌しべが1本つき 雌しべ柱頭は3裂する。

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オモト(万年青)(1-3) 黄色の花(撮影日:2021年4月25日)

2021/04/25 …(1-3) (春・日陰・地植え)

草丈は高さ60cmほど。葉は革質の披針形で厚みと光沢があり硬い。 オモトは主に葉と赤いの美しさを楽しむもので斑入りのものも多く あまり強い日光に当たると葉焼けしてしまう。

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オモト(万年青)(1-4) 黄色の花(撮影日:2022年6月2日)

2022/06/02 …(1-4) (夏・日陰・地植え)
株を上から見た様子

2つの穂状花序が見える。全体の草丈に比べると花序は小さく15cmほどの大きさ。 株が大きく成熟すると果実をつけるようになる。

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オモト(万年青)(1-5) 熟した果実の様子(撮影日:2021年11月19日)

2021/11/19 …(1-5) (秋・日陰・地植え)

「万年青の実」は秋の季語としても親しまれる。 できる果実は球形の液果で光沢があり 秋には朱色に熟す。オモトは全草が有毒なためこのも食べられない。 は冬の間も生り、実の美しさを長く楽しめる。

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オモト(万年青)(1-6) 熟した実 秋の様子(撮影日:2021年11月19日)

2021/11/19 …(1-6) (秋・日陰・地植え)
秋の様子

左側に熟したが見える。 種子まきと株分けで増やせるが種子まきの発芽率は高くなく、主に株分けで増やす。 種子まきの場合果肉をしっかりと取り除くと発芽率が上がる。

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オモト(万年青)(1-7) 黄色の花(撮影日:2022年1月03日)

2022/01/03 …(1-7) (冬・日陰・地植え)
冬の様子

が残っているのが見える。 オモトのは鳥に食べられ種が遠くへと運ばれる。

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オモト(万年青)(1-8) 黄色の花と未成熟の実(撮影日:2021年7月10日)

2021/0531-2021/07/10 …(1-8) (夏・日陰・地植え)
花からになった様子

果実がまばらにできているのが見える。 こちらの写真のは全て自然に受粉したものだが、 人工授粉すると実付きが良くなりその際できるだけ他の株の花粉で行う方が授粉率も高くなる。

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オモト(万年青)(1-9) 黄色の花(撮影日:2008年6月2日)

2008/06/02 …(1-9) (夏・日陰・地植え)
2008年の様子