ヤブラン(藪蘭) リリオペ サマームスカリ

ヤブラン (藪蘭)

Liriope muscari
(Liriope platyphylla)

読み:リリオペ・ムスカリ
(リリオペ・プラティフィラ)

コモンネーム:
Summer Muscari (サマームスカリ)

分類

常緑多年草

科属

キジカクシ科ユリ科 / ヤブラン属

花期

8月から9月

花色

用途

地植え 鉢植え

環境

耐寒性 半日陰~日陰

繁殖

種子まき 株分け

日本や東アジア原産の常緑性の多年草。
以前はユリ科に分類されたが 現在はキジカクシ科に分類される。

山地のやや湿り気のある日陰で見られ、葉がランに似て藪に生えるため藪蘭と呼ばれる。

ヤブラン(藪蘭)リリオペ サマームスカリ(1-1) 紫色の花 斑入り(撮影日:2008年9月20日)

2008/09/20 …(1-1) (秋・鉢植え)

丸いつぼみの花がムスカリに似ているため、 海外ではSummer Muscari (サマームスカリ)と呼ばれる。

ヤブラン(藪蘭) リリオペ サマームスカリ(2-1) 紫色の花 全体の様子(撮影日:2022年9月14日)

2022/09/14 …(2-1) (秋・植え込み・日なた)
おしべめしべの様子

花被は6枚で開花すると星形となり、ムスカリとは異なる。 おしべが6本にめしべが1本つき柱頭は浅く3裂する。

800x600

ヤブラン(藪蘭) リリオペ サマームスカリ(2-2) 紫色の花 全体の様子(撮影日:2022年9月14日)

2022/09/14 …(2-2) (秋・植え込み・日なた)
総状花序の様子

花序は花軸のある小花が均等につく総状花序。 花は下から上へと咲く。

1024x768

ヤブラン(藪蘭) リリオペ サマームスカリ(2-3) 紫色の花 全体の様子(撮影日:2022年9月14日)

2022/09/14 …(2-3) (秋・植え込み・日なた)
全体の様子

日当たりの良い場所では花が多くなりもつきやすくなる。 秋には球形の果実を作るが、果皮は薄く早期に破れ、 種子はむき出しとなる。

1024x768

参考画像:ヒメヤブランの種子(撮影日:2020年3月16日)

※参考:ヒメヤブランのむき出しの種子

同じ属のヒメヤブラン種子はヤブランと同じように 種子がむきだしで成熟する。 ヤブラン属ジャノヒゲ属に見られる。

1024x768

ヒメヤブランのページ

ヤブラン(藪蘭) リリオペ サマームスカリ(3-1) 紫色の花 全体の様子(撮影日:2014年8月12日)

2014/08/12 …(3-1) (夏・地植え・日陰)
日陰のヤブランの様子

自生するヤブランは主に半日陰の湿り気のある場所で見られる。 あまり日光が当たらないと徒長してしまう。 葉は線形で根生する。

800x600

ヤブラン(藪蘭) リリオペ サマームスカリ(3-2) 紫色の花 全体の様子(撮影日:2014年8月12日)

2014/08/12 …(3-2) (夏・地植え・日陰)
全体の様子

草丈は高さ50~60cmほど。種子まきか株分けで増やせる。 株分けは成長期の春や秋に行い、種子まきは春に種子の黒い種皮を取り除いて中の胚乳を播くようにする。

1024x768

ヤブラン(藪蘭)リリオペ サマームスカリ(1-2) 紫色の花 斑入り(撮影日:2008年9月20日)

2008/09/20 …(1-2) (秋・鉢植え)
斑入りの葉の様子

日当たりが良いと花が多くなるが斑入りのものは夏の直射日光下で日焼けしやすいため半日陰が向く。