緑色のシュンランの花

シュンラン (春蘭)

Cymbidium goeringii

読み:シンビジウム・ゴエリンギー

ジジババ、ホクロ

常緑性の多年草。花にある赤紫色の斑点をシミやホクロに見立て(2-3)、ジジババやホクロとも呼ばれる。

黄緑色のシュンランの花 (撮影日:2012年4月9日)

2012/04/09 …(1-1) (春・鉢植え・半日陰)

緑色の花

中心に3枚ある花弁のうち1枚は白色だが(2-3)、花は下向きに咲き見えにくい。

シュンランの外花被と内花被の画像 (撮影日:2025年4月6日)

2025/04/06 …(2-1) (春・鉢植え)

外花被と内花被の様子

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花被片は6枚で、外花被の萼片3枚と内花被の花弁3枚からなる。

シュンランの萼片の様子 (撮影日:2025年4月6日)

2025/04/06 …(2-2) (春・鉢植え・半日陰)

萼片の様子

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外花被は上の背萼片が1枚と左右に側萼片が1枚ずつつく。

シュンランの花弁の様子 (撮影日:2025年4月6日)

2025/04/06 …(2-3) (春・鉢植え)

花弁の様子

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内花被はやや小さく、2枚の緑色の側花弁と1枚の白い唇弁がつく。蕊柱と唇弁は左右の側花弁に包まれている。 唇弁には赤紫色の斑点があり、この模様をホクロやシミに見立てた。

シュンランの唇弁と蕊柱の様子 (撮影日:2025年4月6日)

2025/04/06 …(2-4) (春・鉢植え)

唇弁と蕊柱の様子

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ラン科の植物はおしべめしべが一体化した蕊柱がつく。 先端には葯帽と呼ばれる花粉塊を包んでいるカバーがつく。

シランの葯帽と花粉塊の様子 (撮影日:2025年5月10日)

2025/05/10 (春・半日陰・地植え)

参考:シランの葯帽と花粉塊

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葯帽の中には花粉塊が入っており、花にもぐりこんだ虫の背に付着する仕組みとなっている。

シランの雌しべの様子 (撮影日:2025年5月10日)

2025/05/10 (春・半日陰・地植え)

参考:シランのめしべ

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めしべは葯帽の奥につく。 内側に窪んだ部分が柱頭で、ここに花粉が付着すると受粉となる。

黄緑色のシュンランの株全体の画像 (撮影日:2025年4月6日)

2025/04/06 …(2-5) (春・鉢植え)

全体の様子

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草丈は高さ30cmほど。日本に自生しているランの一つで明るい山地や林地で見られる。