チャガヤツリ(茶蚊帳吊)

チャガヤツリ (茶蚊屋吊)

Cyperus amuricus

読み:シペラス・アムリクス (シペルス)

分類

1年草1,2年草

科属

カヤツリグサ科 / カヤツリグサ属

花期

8月から10月

花色

用途

地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた~半日陰

繁殖

種子まき こぼれ種

日本、朝鮮半島、中国原産の春まきの1年草
カヤツリグサに似て、鱗片が茶色いことから茶蚊帳吊と呼ばれる。

チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (1-1) 緑色~茶色の穂 (撮影日:2023年7月26日)

2023/07/26 …(1-1) (夏・地植え・半日陰)

写真の葉のように見える長い部分は苞葉で、葉は根元から生える。 花序は穂状花序で、カヤツリグサとは異なり分枝しない。

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チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (1-2) 小穂の様子 (撮影日:2023年7月27日)

2023/07/27 …(1-2) (夏・地植え・半日陰)
小穂の様子

カヤツリグサ属の植物には花弁が無く、 米粒のような部分が1つの花(小穂)で、中には雄しべ3本と雌しべ1本が入っている。 雌性先熟で、まず雌しべが先に出る。

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チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (1-3) 小穂 雌性期 雌しべの拡大 (撮影日:2023年7月26日)

2023/07/26 …(1-3) (夏・地植え・半日陰)
小穂から雌しべが出る様子 (雌性期)

雌しべ柱頭は3裂する。 小穂は濃い緑色の中肋(ちゅうろく)と卵形の鱗片からなり、 この鱗片が茶色いため茶蚊帳吊と呼ばれる。

チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (1-4) 小穂 雄性期 雄しべの拡大 (撮影日:2023年7月26日)

2023/07/26 …(1-4) (夏・地植え・半日陰)
小穂から雄しべが出る様子 (雄性期)

小穂から雄しべが出ている。 チャガヤツリは大量の花粉を風で飛ばす風媒花の植物。

チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (2-1) 果実の拡大 (撮影日:2023年7月26日)

2023/07/26 …(2-1) (夏・地植え・半日陰)
果実の拡大

できる果実は卵形の痩果で、鱗片に包まれている。 秋ごろには果実は熟し、小穂ごと地面に落ちる。

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チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (1-5) 緑色~茶色の穂 (撮影日:2023年7月27日)

2023/07/27 …(1-5) (夏・地植え・半日陰)
開花中の花序の様子

雄しべが出ているものが多い。

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チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (2-2) 未成熟の果実の穂 花序の翼の様子(撮影日:2023年7月27日)

2023/07/27 …(2-2) (夏・地植え・半日陰)
果実の穂の様子

チャガヤツリの花序の基部には短い翼がつき、 カヤツリグサの基部には長い翼がつく。 どちらも、同じ株でありながら翼が無いものもある。

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カヤツリグサ(蚊屋吊草) 長い翼の様子 (撮影日:2022年7月13日)

2022/07/13 (夏・地植え・半日陰)
参考:カヤツリグサの翼の様子

カヤツリグサの花序の基部には長い翼があり、 花序は分枝している。

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カヤツリグサのページ

チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (1-6) 緑色~茶色の穂 全体の様子(撮影日:2023年7月26日)

2023/07/26 …(1-6) (夏・地植え・半日陰)
開花中の株 全体の様子

高さは50cmほど。根元から生えているのが葉で、葉は線形。 上部には葉に似た長い苞葉がつく。

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チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (2-3) 果実の穂 全体の様子(撮影日:2023年7月26日)

2023/07/26 …(2-3) (夏・地植え・半日陰)
未成熟の果実の株 夕日が当たる様子

右の花序の基部に短い翼が見える。

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チャガヤツリ(茶蚊屋吊) (2-4) 果実の穂 全体の様子(撮影日:2023年7月27日)

2023/07/27 …(2-4) (夏・地植え・半日陰)
未成熟の果実の株 全体の様子

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