イソトマ - 花の名前を調べる
薄紫色のイソトマ・アクシラリスの花 (ローレンティア)

イソトマ

Isotoma axillaris
(Laurentia axillaris)

読み:イソトマ・アクシラリス (アキシラリス)
(ローレンティア・アクシラリス)

和名:ホシアザミ (星薊)

常緑性の多年草。寒さに弱いため日本では春まきの1年草としても扱われる。 夏から秋ごろ細く5裂した花をつけ、その星形に咲く花とアザミのようなギザギザした葉から和名は星薊と呼ばれる。

また以前はローレンティア属(ラウレンティア属)に分類されたが、現在はイソトマ属に分類され、 その属名Isotomaからイソトマ、または旧属名Laurentiaからローレンティアと呼ばれる。

全草が有毒で、茎や葉の切り口から出る白い乳液も手のかぶれや失明の恐れがある。

薄紫色のイソトマ・アクシラリスの花 (撮影日:2024年7月10日)

2024/07/10 …(1-1) (夏・地植え・日なた)

薄紫色の花

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花冠は筒状で先端は5裂し星形に開く。基部には5裂した萼筒がつく。 花は雄性先熟で雄性期にはおしべだけが見える。

雄性期のイソトマ・アクシラリスの雄しべの様子 (撮影日:2024年7月10日)

2024/07/10 …(1-2) (夏・地植え・日なた)

雄性期のおしべ

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5本のおしべは筒状に合着し、先端に白いヒゲ状のものが伸びる。花冠の黄色の部分は蜜の場所を示し、 蜜を吸いに来た虫が白いヒゲに触れると筒が破れ、虫に花粉をつける仕組みとなっている。

雌性期のイソトマ・アクシラリスの雌しべの様子 (撮影日:2024年7月10日)

2024/07/10 …(1-3) (夏・地植え・日なた)

雌性期のめしべ

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雌性期になるとおしべの筒から1本のめしべが出る。柱頭は2裂する。

薄紫色のイソトマ・アクシラリスの雄性期と雌性期の花 (撮影日:2024年7月10日)

2024/07/10 …(1-4) (夏・地植え・日なた)

雄性期と雌性期の花

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写真左は雄性期の花で雄しべの紺と白の縞々模様が見える。右は雌性期の花で大きく柱頭が開いている。

イソトマ・アクシラリスの葉の様子 (撮影日:2024年7月10日)

2024/07/10 …(1-5) (夏・地植え・日なた)

葉の様子

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葉は線形で羽状に裂け、互生する。

開花時の薄紫色のイソトマ・アクシラリスの株全体の様子 (撮影日:2024年7月3日)

2024/07/03 …(1-6) (夏・地植え・日なた)

全体の様子

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草丈は高さ50cmほど。加湿に弱いので風通しと水はけのよい場所で育てる。日当たりが悪いと花つきが悪くなってしまう。

イソトマ・アクシラリスの未成熟の果実の様子 (撮影日:2024年7月25日)

2024/07/25 …(1-7) (夏・地植え・日なた)

未成熟の果実

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できる果実は円錐形の蒴果で熟すと上部が裂けまたは側面に穴が開き種子を放出する。 中には小さい種子が多数入っている。