
ヒメイワダレソウ (姫岩垂草)
Phyla nodiflora
(Lippia canescens)
読み:
フィラ・ノディフローラ
リッピア・カネスケンス
ペルー原産の半常緑性の多年草。 耐寒性が強いため寒い地域では落葉して地上部は枯れ休眠し、暖かい地域では常緑のまま越冬する。 ヒメイワダレソウの名前は日本の在来種イワダレソウに似て、花や草丈が小さいためで、以前の旧属名からリッピアとも呼ばれる。

ピンク色の花
花は穂状花序で柄のない唇形の小花を密につける。 地面を這うように広がるほふく性で、丈夫で踏みつけにもやや強いためグランドカバーによく用いられる(3-2)。 その丈夫さと繁殖力の高さから海外では侵略的な植物とされており、日本でも保護区などには持ち込まないようにとなっている。

蜜標の様子
下唇の中央には黄色い斑紋がある。これは蜜標と呼ばれ、花粉を運ぶミツバチなどの送粉者に蜜のある場所を知らせている。 咲き終わりの頃にはピンク色へ変わる。

全体の様子
高さはとても低く5cm~10cmほど。 日本では暖地の海岸や砂地で見られ、日光と乾燥を好み日光不足と多湿に弱い。 また古くなった茎は木質化が始まるので 夏ごろ草丈が伸びたら低く刈り込むことで群れを防ぎ、木質化が進むのも防ぐことができる。

鉢から垂れ下がる茎
伸びた茎が鉢から垂れ下がっている。 ヒメイワダレソウの名前にあるイワダレソウは自生する海岸の岩場から垂れ下がるため岩垂草と呼ばれる。

節から伸びる根
写真の株の節から根が出ている。 ヒメイワダレソウは茎を伸ばし、節から根を出し新たな株を作る。 茎をカットして節ごとにさし木でたくさん増やすことができる。

葉の様子
葉は楕円形で縁には鋸歯があり、対生する。 他の植物や雑草を駆逐する勢いで増えるため、地植えの場合は植える場所に注意が必要となる。 冬の寒さで休眠の可能性がある日本でも、厄介な雑草としても扱われる。










