Phyla nodiflora
Lippia canescens
読み:
フィラ・ノディフローラ
リッピア・カネスケンス
(フィラ・カネスケンス、リッピア・ノディフローラ)
ペルー原産の常緑性または冬季落葉性の多年草。 耐寒性が強いため寒い地域では落葉して地上部は枯れ休眠し、暖かい地域では常緑のまま越冬する。 ヒメイワダレソウの名前は日本の在来種イワダレソウに似ていて、花や草丈が小さいため。以前の旧属名からリッピアとも呼ばれる。
2022/06/30 …(1-1) (夏・鉢植え・日なた)
花は穂状花序で柄のない唇形の小花を密につける。
地面を這うように広がるほふく性で、丈夫で踏みつけにもやや強いためグランドカバーによく用いられる。
その丈夫さと繁殖力の高さから海外では侵略的な植物とされており、日本でも保護区などには持ち込まないようにとなっている。
2022/07/01 …(1-2) (夏・鉢植え・日なた)
花の拡大
花弁は上唇と下唇の2枚で上唇は2裂、下唇は3裂する。
雄しべは4本で、その内2本が長い2強雄しべ。中央に雌しべが1本つく。
2022/06/04 …(1-3) (夏・鉢植え・日なた)
蜜標の様子
下唇の中央に黄色い斑紋が見える。これは蜜標と呼ばれ、花粉を運んでくれるミツバチなどの送粉者に蜜のある場所を知らせている。
咲き終わりの頃にはピンク色へ変わる。
2022/06/30 …(1-5) (夏・鉢植え・日なた)
節の拡大
節から根が出ているのが見える。
ヒメイワダレソウは茎を伸ばし、節から根を出し新たな株を作る。
茎をカットして節ごとにさし木でたくさん増やすことができる。
2022/07/01 …(1-6) (夏・鉢植え・日なた)
高さはとても低く5cm~10cmほど。
日本では暖地の海岸や砂地で見られ、日光と乾燥を好み日光不足と多湿に弱い。
また古くなった茎は木質化が始まるので
夏ごろ草丈が伸びたら低く刈り込むことで群れを防ぎ、木質化が進むのも防ぐことができる。
2022/06/30 …(2-1)(夏・地植え・半日陰)
葉は楕円形で縁には鋸歯があり、対生する。
他の植物や雑草を駆逐する勢いで増えるため、地植えの場合は植える場所に注意が必要。
冬の寒さで休眠の可能性がある日本でも、厄介な雑草としても扱われる。
2022/05/15 …(1-7) (春・鉢植え・日なた)
全体の様子
葉は小さく伸びる茎は重なり、土が見えないほど密集する。
あまり重なりすぎると層の上の方の根は土に届かず木質化してしまい、また蒸れやすくなるので
その場合は低く刈り込むようにする。
2022/07/01 …(1-8) (夏・鉢植え・日なた)
伸びた茎が鉢から垂れ下がっているのが見える。
イワダレソウに似て小さいためヒメイワダレソウと呼ばれるが、
このイワダレソウは自生する海岸の岩場から垂れ下がるため岩垂草と呼ばれる。