スベリヒユ (滑莧)

スベリヒユ (滑莧)

Portulaca oleracea

読み:ポーチュラカ・オレラセア

別名:ひょう

コモンネーム:
Common Purslane (コモン・パースレイン)

分類

1年草

科属

スベリヒユ科 / スベリヒユ属

花期

7月から9月

花色

用途

地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた

繁殖

種子まき こぼれ種

日当たりの良い道端や畑で見られる、春まきの1年草。 学名のoleraceaは「食用となる」との意味で、山形県では特にひょうと呼ばれ、日本でも山菜として親しまれる。 滑莧の名前には諸説あり、「茹でた味がヒユに似て、ヒユよりもぬめり気があるため」や 「葉や茎に滑るような光沢があるため」と言われる。 灰汁が強いため重曹を入れて茹で、シュウ酸も多いため茹でた後に良く水にさらしてから利用される。

スベリヒユ(滑莧)(1-1) 黄色の花(撮影日:2023年8月28日)

2023/08/28 07:59 …(1-1) (地植え・日なた)

1.スベリヒユの花

花は朝早くに咲き昼前にはしぼんでしまう1日花で、10時ごろまで見ることができる。

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スベリヒユ(滑莧)(1-2) 黄色の花 雄しべと雌しべの様子(撮影日:2023年8月28日)

2023/08/28 08:14 …(1-2) (地植え・日なた)

2.おしべめしべの様子

花は花弁5枚におしべ約10本とめしべ1本がつき、 柱頭は主に5裂する。 おしべは触れるとその方向へ動き、チョウに花粉をつける働きをする。

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スベリヒユ(滑莧)(1-3) 黄色の花 葉の様子(撮影日:2023年8月28日)

2023/08/28 09:59 …(1-3) (地植え・日なた)

3.葉の様子

葉は多肉質でやや厚みがあり光沢がある。 倒卵形~長楕円形で互生する。

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スベリヒユ(滑莧)(1-4) 黄色の花 しぼんだ花の様子(撮影日:2023年8月28日)

2023/08/28 11:01 …(1-4) (地植え・日なた)

4.しぼんだ花の様子

11時ごろには花はしぼむ。

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スベリヒユ(滑莧)(1-5) 未成熟の果実(撮影日:2023年8月25日)

2023/08/25 …(1-5) (地植え・日なた)

5.未成熟の果実の様子

果実の下の方に横方向の線が見える。 熟すとこの縫合線から裂開する。

スベリヒユ(滑莧)(2-1) 熟した果実の様子(撮影日:2022年10月16日)

2022/10/16 …(2-1) (秋・地植え・日なた)

6.熟した果実の様子

できる果実は紡錘形の蓋果で、 お椀の蓋を外すように横に裂ける。

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スベリヒユ(滑莧)(2-2) 開いた果実と中の種子の様子(撮影日:2022年10月16日)

2022/10/16 …(2-2) (秋・地植え・日なた)

7.裂開した果実と中の種子

種子はやや平べったい円形で、巻貝のような形をしている。

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スベリヒユ(滑莧)(2-3) 果実(撮影日:2022年10月16日)

2022/10/16 …(2-3) (秋・地植え・日なた)

8.果実と茎の全体の様子

果実は5mmほど、種子も0.5mmほどと非常に小さい。

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スベリヒユ(滑莧)(3) (撮影日:2023年8月26日)

2023/08/26 …(3) (夏・地植え・日なた)

9.夏の全体の様子

高さは10cm~30cmほど。下部は地を這って広がり、上部は立ち上がる。

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スベリヒユ(滑莧)(4) 果実(撮影日:2022年9月28日)

2022/09/28 …(4) (秋・地植え・日なた)

10.秋の全体の様子

小さなが黒く熟している。種子まきやこぼれ種でよく増える。

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