ホウチャクソウ (宝鐸草)

Disporum sessile

読み:ディスポーラム・セッシレ

コモンネーム:Japanese Fairy Bells (ジャパニーズフェアリーベル) (日本などに自生するチゴユリ属)

分類

落葉多年草 擬似一年草

科属

イヌサフラン科ユリ科 /

チゴユリ属

花期

4月から5月

花色

用途

鉢植え 地植え

環境

耐寒性 半日陰

繁殖

種子まき こぼれ種 株分け

日本原産の冬季落葉性の多年草。山地の湿り気のある場所で見られる有毒種。 以前はユリ科に分類されたが 現在はイヌサフラン科に分類される。 冬には地下茎の先端を残して親株は枯れ、残った地下茎の先端から新しい株を作るため擬似一年草とも呼ばれる。

ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-1) 白色の花(撮影日:2021年5月8日)

2021/05/08 …(1-1) (春・鉢植え・日陰)

花は筒状の鐘形で吊り下がって咲く。この姿をお寺や五重塔などの軒に下げる大きな鈴の宝鐸に見立て宝鐸草と呼ばれる。 海外でもこの花をベルに見立て チゴユリ属の植物はFairy Bells (妖精のベル)と呼ばれる。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-2) 白色の花 花の拡大(撮影日:2021年5月8日)

2021/05/08 …(1-2) (春・鉢植え・日陰)
花の先端から柱頭が見える

似た姿のナルコユリ花被が合着した1枚の合弁花だが ホウチャクソウは花被片6枚で構成される離弁花で 雄しべが6本に雌しべが1本つく。柱頭は3裂する。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-3) 果実の拡大(撮影日:2020年9月12日)

2020/09/12 …(1-3) (秋・鉢植え・日陰)
果実の拡大

子房上位のため花を覗くと奥に緑色の子房が見える。 果実は球形の液果で夏から秋に黒紫色に熟す。 ホウチャクソウは全草に毒があるためこのも食べられない。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-4) 白色の花 全体の様子(撮影日:2021年5月8日)

2021/05/08 …(1-4) (春・鉢植え・日陰)
花の咲く頃 全体の様子

背丈は高さ50cmほど。葉は卵形~長楕円形の鋸歯の無い全縁で光沢があり互生する。 種子でも増えるが、主に地下茎を伸ばして新しい株を作り群生する。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-5) 冬に落葉する様子(撮影日:2021年1月22日)

2021/01/22 …(1-5) (冬・鉢植え・日陰)
冬の様子

枯れた地上部が見える。冬になると親株は枯れ、春から夏に増やした子株は休眠する。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-6) 枯れた地上部を取り除いた様子(撮影日:2021年3月29日)

2021/03/29 …(1-6) (春・鉢植え・日陰)
早春の様子

鉢中央にわずかに出た新芽が見える。 春になると残った子株から新芽が出る。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-7) 新芽が伸びる様子(撮影日:2021年4月11日)

2021/04/11 …(1-7) (春・鉢植え・日陰)
新芽が伸びる様子

ホウチャクソウは有毒だが、仲間のアマドコロの新芽は山菜としても利用されよく似ているので間違われやすい。 ホウチャクソウは全草に悪臭があり、新芽を摘むと嫌な香りがする。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-8) 葉が成長する様子(撮影日:2021年4月20日)

2021/04/20 …(1-8) (春・鉢植え・日陰)
葉が展開する様子

ホウチャクソウは山林の日当たりの良い場所や明るい日陰で見られる。 夏の直射日光は避け風通しの良い日陰に置き、水はけを良くして育てる。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-9) 夏の様子 未成熟の果実と成熟した果実(撮影日:2020年7月20日)

2020/07/20 …(1-9) (夏・鉢植え・日陰)
夏の様子

未成熟な緑のと黒く熟したが見える。 夏の強い日差しに当たると葉が日焼けしてしまう。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-10) 紅葉する様子(黄葉)(撮影日:2021年11月8日)

2021/11/08 …(1-10) (秋・鉢植え・日陰)
秋の様子

秋には葉が黄色に紅葉し(黄葉)やがて地上部と親株は枯れる。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)(1-11) 果実の拡大(撮影日:2021年11月8日)

2021/11/08 …(1-11) (秋・鉢植え・日陰)
果実の拡大

黒く熟した果実が見える。

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