ウラシマソウ(浦島草)

ウラシマソウ (浦島草)

Arisaema urashima

アリサエマ・ウラシマ

分類

落葉多年草 (球根植物)

学名

Arisaema urashima

科属

サトイモ科 / テンナンショウ属

花期

4月から5月

花色

暗赤紫 茶色

用途

地植え

環境

耐寒性 日陰

繁殖

分球

冬季落葉性の多年草で、春植えの球根植物。 全草に毒を含む有毒種。 花に見える外側の大きな部分は仏炎苞で、開花時に仏炎苞の中から 長い紐のような付属体を出す。 この付属体を浦島太郎が持つ、釣り竿の釣り糸に見立て浦島草と呼ばれる。

ウラシマソウ(浦島草) (1-1) 茶色の花(撮影日:2023年4月14日)

2023/04/14 …(1-1)

テンナンショウ属の植物は、小さい株の時は雄性となり、大きく充実した株の時は雌性となる。 仏炎苞で隠れている部分には肉穂花序があり、 雄性の時には多数の雄花群が、雌性の時には多数の雌性群が多肉質な花軸に密生する。 この花序の先端に付属体がつき、仏炎苞の外へと伸びる。 付属体を伝って虫が登るそうだが、付属体の役割はわかっていない。

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ウラシマソウ(浦島草) (1-2) 茶色の花 全体の様子(撮影日:2023年4月14日)

2023/04/14 …(1-2)
全体の様子

花の基部から1枚の長く大きな葉が出る。 地中には塊茎 (球形の球茎)があるが凍結に弱いため、 冬は凍らない場所で育てるか、掘り上げて保管しておく。

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ウラシマソウ(浦島草) (1-3) 茶色の花(撮影日:2023年4月14日)

2023/04/14 …(1-3)(春・地植え・日陰)
葉の様子

葉は鳥足状複葉で、楕円形の小葉約15枚で一つの葉を構成している。 球根植物は花後から葉が枯れるまでの間に栄養を蓄えるが、 強い直射日光に当たると葉が枯れ休眠してしまう。

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ウラシマソウ(浦島草) (2) 未成熟の実 (撮影日:2008年7月24日)

2008/07/24 …(2) (春・地植え・日陰)
未成熟の集合果の様子

株に雌性群の花が咲いた場合、やがて果実となる。 肉穂花序は雌性群の多数の花の一塊で一つの花となり、 集合果を作る。この一塊で一つの果実となっている。

ウラシマソウ(浦島草) (3-1) 芽が出たところ (撮影日:2013年--月--日)

2013/--/-- …(3-1)(春・地植え・日陰)
芽が出たところ

ウラシマソウ(浦島草) (3-2) 茶色の花 付属体が伸びる様子 (撮影日:2013年--月--日)

2013/--/-- …(3-2)(春・地植え・日陰)
付属体が伸びる様子

葉や仏炎苞が伸びるより先に、付属体が伸びている。

ウラシマソウ(浦島草) (3-3) 茶色の花 全体の様子(撮影日:2013年--月--日)

2013/--/-- …(3-3)(春・地植え・日陰)
全体の様子

葉は長く大きく、花を覆う傘のようになる。

ウラシマソウ(浦島草) (1-4) 茶色の花 鉢が置いてある日陰の様子(撮影日:2023年5月1日)

2023/05/01 …(1-4) (春・鉢植え・日陰)
鉢が置いてある日陰の様子

付属体の先が(1-1)の4月14日(咲き始め)では前に垂れていたが、 5月1日では後ろに垂れている。

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