Osmanthus fragrans var. aurantiacus
オスマンサス・フラグランス・オーランティアカス
九里香(キュウリコウ)
常緑性の高木でとても良い香りを持つ三大香木の一つ。 春にはジンチョウゲが、夏にはクチナシが、 そして秋にはオレンジ色のキンモクセイがたくさんの小花をつける。 その強い芳香は九里先まで届くと、九里香とも呼ばれる。 中国原産の雌雄異株の木で、花が多く香りも強い雄株が日本には多く輸入された。 現在日本で見られるキンモクセイのほとんどが雄株だが実をつけるのは雌株なため、 日本でキンモクセイの果実を見るのは非常に珍しい状況となっている。
2021/10/04 …(1-1) (秋・日なた・鉢植え)
こちらのキンモクセイも全て雄株のもの。
夏ごろ新枝の葉の基部(葉腋)につぼみを作り、秋にはたくさんの小花を咲かせる。
日光を好むので日なたなど日当たりの良い場所で育てる。
2021/10/04 …(1-2) (秋・日なた・鉢植え)
雄花の拡大
雄株の花は花冠が深く4裂し雄しべ2本と中央に退化した雌しべが1本つく。
雌株の花はこの雌しべが大きくなった姿となり、同じく雄しべ2本に雌しべが1本。柱頭は浅く2裂する。
2017/09/20 …(1-3) (秋・日なた・鉢植え)
つぼみの拡大
つぼみは新枝の葉腋(葉の付け根)にできる。
夏頃から形成されるので、剪定は新芽が出る前の春の3月~4月頃か
花が終わった後の秋から冬前に行う。
秋の場合は越冬のための体力を残すため控えめに行う。
2021/10/04 …(2-1) (秋・日なた・地植え)
樹皮の様子
キンモクセイは、白色の花をつけるモクセイ(ギンモクセイ)の変種。
木犀とは樹皮が動物のサイ(犀)に似ているためで
金色の花をつける金木犀と呼ばれる。