Mazus pumilus
マズス・プミラス
春まき秋まきの1年草。秋まきの場合秋に発芽してから冬を迎え 年を越して開花するため1,2年草または越年草とも表記される。 畑や道端の日当たりの良い場所で見られる。ムラサキサギゴケによく似るが こちらはやや乾いた場所に生えランナーを出さない。 トキワハゼの名前は、1年草だが春と秋の2回発芽しほぼ通年変わらぬ緑色の葉をしているため常盤と、 また果実が熟すと爆ぜて種子を飛ばすため常盤爆と呼ばれる。
2013/07/14 (夏・半日陰・地植え)
花の拡大
雄しべは長いものが2本と短いものが2本の計4本、雌しべは1本
柱頭は縦に2裂する。
下唇は隆起し短い白い毛が生えている。
中央には黄色やオレンジの斑紋があり虫に蜜の場所を知らせている。
2021/04/25 (春・半日陰・地植え)
開いた柱頭の様子
2裂した柱頭に何かが触れると開いていた先端を閉じ(柱頭運動)
柱頭に付いた花粉を逃さぬように
受粉する仕組みになっている。
写真は花弁等が自然に落ち柱頭だけが残った様子。
2021/04/21 (春・半日陰・地植え)
受粉して閉じた柱頭の様子
受粉すると先端を閉じるため柱頭は球状に見える。
萼は鐘形で5裂する。この中心にやがて果実ができる。
果実は萼に包まれたような姿の球形の蒴果で
熟すと上部が2裂し種子を弾き飛ばす。
2013/07/14 …(1-2) (夏・半日陰・地植え)
全体の様子
葉は倒卵形~へら形で対生する。根元付近の葉が大きく上の葉は小さい。
ランナーは出さないため広がらない。
自然に生えこぼれ種でよく増えるため厄介な雑草としても扱われる。
2021/04/21 …(2) (春・半日陰・地植え)
長く上にのびている様子
下から上に咲いているのが見える。写真の葉は根元付近は大きなへら形に、上の方は小さな倒卵形になっている。