ヒノキ (檜、桧)

ヒノキ (檜・桧)

Chamaecyparis obutusa

カマエキパリス・オブツーサ

分類

常緑高木

科属

ヒノキ科 / ヒノキ

花期

3月から4月

花色

茶、赤茶(雄花)

薄茶(雌花) (雌花)

用途

切花 鉢植え 地植え

環境

耐寒性 日なた~半日陰

繁殖

種子まき 株分け

常緑性の高木でうろこ状の葉をつける針葉樹。一つの木に雄花と雌花をつける雌雄同株で雌雄異花の植物。 火をおこす際にヒノキの板をこすり合わせて火をつけたため火の木としてヒノキと呼ばれる。
葉や幹には良い香りがあり建築材や木彫りなど様々な用途で用いられる。 また樹皮は屋根材に利用され檜皮葺屋根としても知られる。
秋頃には小さなマツボックリ状の球果をたくさんつける。

ヒノキ(檜・桧)(1-1)(撮影日:2021年8月23日)

2021/08/23 …(1-1) (夏・日なた・地植え)

写真に見えるのは果実の球果で 雌花が受粉し未成熟の果実となっているところ。 雌花は小さなマツボックリのような、かさを開いた姿をしている。 雄花は楕円形。風媒花で大量の花粉を風に乗せて運ぶため 花粉症の原因の一つとされる。

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ヒノキ(檜・桧)(2-1) 葉の拡大(撮影日:2021年3月3日)

2021/03/03 …(2-1) (春・日なた・地植え)
葉の拡大

葉は小さなうろこ状の小葉が組み合わさって構成される鱗状葉。 葉の裏にはY字形の白い蝋状の気孔帯がありここから呼吸などの気体が出入りする。 芳香があり葉と枝を使った飾りもよく見られる。 葉と幹では成分が違うためそれぞれ異なった香りがする。

ヒノキ(檜・桧)(2-2) 球果の様子(撮影日:2021年3月3日)

2021/03/03 …(2-2) (春・日なた・地植え)
果実の様子

写真左上の球果は前年度のもの。尖った感じはなく丸い玉のような姿をしている。

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ヒノキ(檜・桧)(2-3) 樹皮の様子(撮影日:2021年3月3日)

2021/03/03 …(2-3) (春・日なた・地植え)
樹皮の様子

樹皮は赤茶~灰褐色で縦に裂け剥がれる。 赤みを帯び、ややくすんだこの色は檜皮色(ひわだいろ)としても親しまれる。

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ヒノキ(檜・桧)(2-4)(撮影日:2021年3月3日)

2021/03/03 …(2-4) (春・日なた・地植え)
見上げた様子

背はとても高く30mほどにもなる。 幹は直立し広円錐状の樹形になる。

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ヒノキ(檜・桧) 上の方の様子(1-2)(撮影日:2021年8月23日)

2021/08/23 …(1-2) (夏・日なた・地植え)
上の方の様子

ヒノキは日本に広く自生しているほかにスギと共に多く植林もされる。 写真中央に見える明るい葉はクズの葉で下から上に覆われているのが見える。

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