Marchantia polymorpha
読み:マルカンティア・ポリモルファ
雌雄異株のコケ植物。湿り気のある場所やつるつるした地面の上で見られる。 ゼニゴケの名前は古く由来には諸説あり、丸い杯状体(3-1)、(3-2)が銭に似ているためや、無性芽(4)が小判に似ているためと言われる。
2015/04/25 …(1-1) (春・地植え・半日陰)
雄株(下)と雌株(上)
ゼニゴケは有性生殖と無性生殖の2種類を行う。春と秋にそれぞれの株から雌器托と雄器托を出す。 雄株の傘は低い位置に、雌株の傘は高い位置にある。
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雄株の雄器托
雄株の精子は雄器托の傘の上で作られる。傘は杯状で雨を受ける形になっており、 雨が降ると衝撃で精子が飛び散ったりこぼれたりして雌株の雌器托の卵と受精する仕組みとなっている。
2015/04/25 …(1-2) (春・地植え・半日陰)
雌株の雌器托と胞子嚢
雌器托の卵は傘の裏側で作られる。雨が降って雄器托から飛び散った精子が、雌器托の傘の裏側の卵まで水の中を泳ぎ受精すると言われている。 受精した卵は胞子となり、やがて新たな個体となる。
2024/12/19 …(4) (冬・地植え・半日陰)
杯状体の中の無性芽
杯状体の中にはたくさんの無性芽が入っている。雨が降ると水で溢れて無性芽は地面へと流れ、やがてクローンの新たな個体となる。