袋果

folicle

裂開果の内、1枚の心皮が袋のように種子を包む果実を袋果という。 熟すとその包んだつなぎ目で裂け種子を放出する。

同じく裂開する果実で2枚以上の心皮からなるものは蒴果と呼ばれる。

図 裂開したチドリソウの袋果と黒い種子 (撮影日:2024年7月3日)

図1 チドリソウの袋果

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袋果は1枚の果皮によって包まれ内部は袋のようになっている。 チドリソウは薄い果皮に包まれている。

図 裂開したミツバアケビの袋果 (三葉木通)

図2 ミツバアケビの袋果

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ミツバアケビは多肉質で厚みのある果皮が多数の種子を包んでいる。

図 アオギリの風で飛んだ果皮と残る種子 (撮影日:2021年10月15日)

図3 アオギリの袋果

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アオギリの果実は裂開後も果皮に種子が残る。 この果皮が風を受けプロペラのように遠くへ飛び種子を散布する働きをしている。