アカツメクサ (赤詰草)

Trifolium pratense

読み:トリフォリウム・プラテンセ

ムラサキツメクサ (紫詰草)

コモンネーム:Red Clover (レッドクローバー)

分類

常緑多年草

科属

マメ科 / シャジクソウ属

花期

5月から9月

花色

赤,ピンク

用途

地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた

繁殖

種子まき こぼれ種

ヨーロッパ原産の帰化植物で常緑性の多年草。 野生化しているため自然と生えてくるが、踏みつけには弱く 日当たりの良い草地などの柔らかい土に生える。 シロツメクサに似て赤いため赤詰草または紫詰草と呼ばれる。 海外でも赤いクローバーとしてRed Clover (レッドクローバー)と呼ばれる。

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(1) 赤色の花(撮影日:2008年5月7日)

2008/05/07 …(1) (春・日なた・地植え)

花は多くのマメ科に見られる蝶のような形の蝶形花で 5枚の花弁が合着し一つの小花となり、 それが多数集まり球形の花序となっている。

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(2-1) ピンク色の花(撮影日:2022年9月5日)

2022/09/05 …(2-1) (秋・日なた・地植え)
蝶形花の拡大

蝶形花は花弁5枚で、大きな旗弁1枚と、中央にぴったりと合わさった舟弁が2枚、その左右に翼弁が2枚つく。 雄しべ10本と雌しべが1本は舟弁の中にあり外からは見えない。

1024x768

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(2-2) ピンク色の花(撮影日:2022年9月5日)

2022/09/05 …(2-2) (秋・日なた・地植え)

旗弁の中央には蜜の場所を示す濃いピンク色の筋の蜜標があり、送粉者であるハナバチが蜜を吸おうと舟弁と翼弁に足をかけると その重みで雄しべ雌しべが飛び出しハチに触れる仕組みとなっている。

1024x768

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(2-3) ピンク色の花(撮影日:2022年9月5日)

2022/09/05 …(2-3) (秋・日なた・地植え)
全体の様子

背丈は高さ30cm~60cmほど。写真の花は芝生の植え込みの中の、人が立ち入らない場所に生えている。 地を這うシロツメクサとは異なり、アカツメクサは上へ立ち上がる。

1024x768

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(2-4) ピンク色の花(撮影日:2022年9月5日)

2022/09/05 …(2-4) (秋・日なた・地植え)

花が終わり緑色のが目立っている。 は5裂し、そのうち1本だけが長い。 葉は楕円形の小葉3枚からなる3出複葉で、茎や葉には白い毛が生える。 花序のすぐ下には1対の葉がつき上から見ると右に3枚、左に3枚の葉が見える。

1024x768

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(2-5) ピンク色の花(撮影日:2022年9月5日)

2022/09/05 …(2-5) (秋・日なた・地植え)
果実の様子

果実マメ科特有の豆果。 写真の濃いこげ茶色の部分は枯れた花弁でその基部の子房果実となる。 明るい茶色の部分は枯れた果実に包まれている。

640x480

アカツメクサ(赤詰草) ムラサキツメクサ(紫詰草) レッドクローバー(2-6) ピンク色の花(撮影日:2022年9月5日)

2022/09/05 …(2-6) (秋・日なた・地植え)
全体の様子

秋には開花中の花と熟した果実を同時に見ることができる。 種子がよくできるので、日当たりの良い、人が立ち入らない場所で育てる。 踏圧に弱いため人の出入りが多い場所のグランドカバーには向かない。

1024x768