ウド (独活)

Aralia cordata

読み:アラリア・コルダータ

コモンネーム:
Japanese Spikenard (ジャパニーズ・スパイクナード)、Udo (ウド)

分類

落葉多年草

科属

ウコギ科 / タラノキ属

花期

8月から10月

花色

用途

鉢植え 地植え

環境

耐寒性 半日陰

繁殖

種子まき 株分け

日本原産の冬季落葉性の多年草。 全草に芳香があり若い葉や茎は野菜や山菜としても利用される。 海外では精油としても親しまれるオミナエシ科のスパイクナードに因みJapanese Spikenard (ジャパニーズ・スパイクナード)と呼ばれる。

※写真…同じ数字は同じ場所を撮影したもの

ウド(独活)(1-1) 白色の花 (撮影日:2021年9月14日)

2021/09/14 …(1-1) (夏・半日陰・地植え)

花は同じ長さののある小花を多数つける球形の散形花序で それが多数集まり円錐花序となる。 背が高く茎はやわらかく、大きな葉が風もないのに独りでに揺れていることから独活と呼ばれる。

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ウド(独活)(1-2) 白色の花 (撮影日:2021年9月14日)

2021/09/14 …(1-2) (秋・半日陰・地植え)
花の拡大

写真を拡大すると5本並んでいる花柱が見える。 花弁5枚に雄しべが5本つき 雌しべが1本と花柱が5本つく。

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ウド(独活)(1-3) 白色の花 (撮影日:2021年9月14日)

2021/09/14 …(1-3) (秋・半日陰・地植え)
花序の様子

ウドの花は両性花と雄花の2種類をつけるとも言われ、 大きな両性花所とその側に小さな雄性花序をつけるとされる。 雌しべの退化などは無く、両者に見た目の違いは無いそう。

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ウド (独活)(2-1) 散形花序の拡大(撮影日:2012年--月--日)

2012/--/-- …(2-1) (日なた・鉢植え)
散形花序の拡大

花柄は同じ長さのため散形花序は球形となる。

ウド (独活)(2-2) 未成熟の実(撮影日:2012年11月8日)

2012/11/08 …(2-2) (秋・日なた・鉢植え)
未成熟の果実

果実の先端に花柱の名残が見える。 できる果実は球形の核果で秋ごろに黒紫色に熟す。

ウド(独活)(1-4) 茎の様子(撮影日:2016年5月2日)

2016/05/02 …(1-4) (春・半日陰・地植え)

茎や葉には白い毛が生えている。 自生しているウドや日光に当てて育てたウドは緑色で山ウドと呼ばれ、 日が当たらないよう土で覆い育てたウドは真っ白で軟白ウドと呼ばれる。

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ウド(独活)(1-5) 全体の様子(撮影日:2021年6月11日)

2021/06/11 …(1-5) (夏・半日陰・地植え)

背丈は高さ2mほどにもなる。 茎は柔らかく太くなると中が空洞になり材木として使えないため、「独活の大木」と役に立たないものの例えともされる。

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ウド (独活)(1-6) 地上部が枯れ越冬する様子(撮影日:2014年12月26日)

2014/12/26 …(1-6) (秋・日陰・地植え)
冬の様子

寒くなると地上部は枯れ休眠し翌年春にまた芽を出す。 種子まきや株分けで増やせる。

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ウド (独活)(1-7) 葉が茂る様子(撮影日:2013年7月30日)

2013/07/30 …(1-7) (夏・日陰・地植え)

葉は小葉がさらに複葉となる2回羽状複葉で 小葉は卵形~長楕円形。フチには細かい鋸歯があり互生する。

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ウド(独活)(1-8) 白色の花 全体の様子(撮影日:2013年9月21日)

2013/09/21 …(1-8) (秋・日陰・地植え)
花序を見上げた様子

上の花は手が届かない高い場所に咲いている。

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ウド(独活)(3) 山ウドの様子(撮影日:2019年5月11日)

2019/05/11 …(3)
山ウドの様子

全体が緑色をしている。山ウドは軟白ウドに比べ香りやアクが強い。

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ウド(独活)(1-9) 花に蜜がたまっている様子(撮影日:2021年9月14日)

2021/09/14 …(1-9) (秋・半日陰・地植え)

花に蜜がたまっているのが見える。 花の中央の盛り上がっている部分花托(花盤)には蜜腺があり ミツバチやハエなどの虫を呼び花粉を運んでもらう仕組みとなっている。