虫媒花
花粉が昆虫によって運ばれ受粉する花を虫媒花という。
虫媒花は大きく鮮やかな花弁や模様、香りでアピールしたり
蜜や花粉など食料を提供したりして昆虫を誘い受粉を行う。
また産卵場所や寒さを凌げる暖かい場所を提供したり、
なにも提供せず花粉やメスに似せて騙して誘ったりするものもある。

(図1) ゲンゲ (レンゲソウ)の花
ゲンゲの花は同じ花がいくつも集まって花自体を大きく見せアピールしている。
中央にある集中線の模様で蜜と花粉源の場所を知らせている。
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(図2) ヒペリカムの花
花粉を全部食べられると受粉できなくなってしまう。
花粉を提供する花は食べられてもいいように、たくさんのおしべをつける。
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(図3) ベゴニアの雄花(右)と雌花(左)
雌花は花粉が出ず虫を誘えないため、ベゴニアの雌花は雄花とよく似た形をして虫を騙して誘っている。
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(図4) ビオラの花の距 (緑色の部分)
ビオラのように距をもつ植物は距の中に蜜腺があり、内部に蜜を溜めている。
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(図5) フクジュソウの花
フクジュソウは花を太陽の当たる方向へ向けて開き、花の中心温度を高くして虫を誘っている。