シレネ・アルメリア 

Silene armeria

ムシトリナデシコ(虫捕撫子)、コマチソウ(小町草)

分類

1年草

科属

ナデシコ科 / マンテマ属 (シレネ属)

花期

5月から6月

花色

赤,ピンク

用途

鉢植え 地植え 雑草

環境

耐寒性 日なた

繁殖

種子まき こぼれ種

秋まきの1年草。秋に発芽し年を越して開花するため 1,2年草または越年草とも表記される。 ヨーロッパ原産の帰化植物で草地や道端などの日当たりの良い場所で見られる。 茎の上の方にある茶色の部分から粘液を出し虫をくっつけ捕らえるため 虫捕撫子と呼ばれる。 夏の高温多湿に弱いが野生化し自然に生えてくるのとこぼれ種でも増えるため雑草としても扱われる。

シレネ・アルメリア ムシトリナデシコ(虫捕撫子) コマチソウ(小町草) ピンク色の花(撮影日:2008年6月15日)

2008/06/15 …(1-1) (夏・日なた・地植え)

花は集散花序。萼片が合着した長い萼筒の先に花が咲く。 花弁5枚に雄しべが10本、雌しべが1本に花柱が3本つく。 雄性先熟のため先に雄しべが熟して花粉を出し萎れてから 雌しべが長く突き出る。雄しべは紫色。 1枚の花弁の先は2裂し基部には2枚の三角状の鱗片がつく。 葉は卵形で茎を抱き対生する。 果実さく果で熟すと上部が6裂する。

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シレネ・アルメリア ムシトリナデシコ(虫捕撫子) コマチソウ(小町草) ピンク色の花 萼筒の様子(撮影日:2008年6月15日)

2008/06/15 …(1-2) 萼筒の様子

写真中央上に長い萼筒とその先につぼみが見える。 この中には蜜があり、主に長い吸収菅を持つ蝶が蜜を吸い送粉者として花粉を運ぶ役割をしている。 アリなど地面から茎を登ってくる虫は花粉を運ばないため 粘液で捕らえ、蜜が食べられるのを防いでいる。 萼筒には縦に濃いピンク色の筋が入る。