ムラサキサギゴケ (紫鷺苔)

Mazus miquelii

マズス・ミクエリー
サギゴケ(鷺苔)

分類

常緑多年草

科属

ゴマノハグサ科ハエドクソウ科 /

サギゴケ属

花期

4月から5月

花色

用途

鉢植え 地植え グランドカバー 雑草

環境

耐寒性 半日陰

繁殖

種子まき こぼれ種 ランナー

常緑性の多年草。道端や田の畔などの湿った場所で見られる。 ランナーを伸ばし地を這うように広がるためグランドカバーにも用いられる。 苔のように地を這うため、また花の形が鳥のサギが羽を広げているようにみえるためサギゴケと呼ばれる。 白色の花はサギゴケ、白花サギゴケと呼ばれる他に、紫白共にサギゴケとも呼ばれる。 トキワハゼによく似るがこちらはランナーを出して地面に広がるように生える。 以前はゴマノハグサ科に分類されたが 現在はハエドクソウ科に分類される。

ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(1-1) 紫色の花(撮影日:2021年4月21日)

2021/04/21 …(1-1) (春・半日陰・地植え)

地を這う茎や葉と立ち上がった花茎が見える。 花は総状花序。 花は唇形の合弁花で上唇は2裂し下唇は3裂する。 下唇には黄色の斑点があり昆虫に蜜の在処を知らせている。

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ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(1-2) 紫色の花 花の拡大(撮影日:2021年4月21日)

2021/04/21 …(1-2) (春・半日陰・地植え)
下唇には斑点と共に白い毛が生えている

雄しべは4本で長いものが2本短いものが2本つく。 雌しべは1本で柱頭は縦に2裂する。 この柱頭は触れると閉じる性質があり(柱頭運動) 花粉を持って訪れた昆虫が接触すると閉じ 花粉を逃さぬよう受粉する仕組みになっている。

ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(1-3) 紫色の花 ほふく枝、走出枝の様子(撮影日:2021年4月21日)

2021/04/21 …(1-3) (春・半日陰・地植え)
地を這いランナーが伸びる様子

根生葉は大きく倒卵形~長楕円形で葉柄がある。ランナーに生える葉は無柄で小さく倒卵形~円形で対生する。

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ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(2-1) 紫色の花(撮影日:2021年4月21日)

2021/04/21 …(2-1) (春・半日陰・地植え)
全体の様子

冬でも常緑でほふく性なためグランドカバーにも用いられる。 一方自然に生え平らに広がるため厄介な雑草としても扱われる。 果実は球形のさく果で5裂したに包まれるようにしてできる。

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ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)(2-2) 紫色の花 群生する様子(撮影日:2021年4月21日)

2021/04/21 …(2-2) (春・半日陰・地植え)
群生する様子

花はまばらに咲くが一面に広がる姿は美しい。

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